運を磨くは“趣味”次第

ゴルフは10人いたらそれぞれの楽しみ方がある大人の真剣な遊び

株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン

代表取締役社長

石坂信也

写真/宮下 潤、文/藪下佳代 | 2017.02.02

株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン 代表取締役社長 石坂信也(いしざかのぶや)

1966年東京都生まれ。成蹊大学経済学部経営学科卒業。東芝アメリカの社長を拝命した父親の転勤により、6歳の時、一家でアメリカへ。13歳で帰国後、成蹊中学に編入。大学卒業後、三菱商事へ入社。燃料グループに配属され、液化石油ガスの輸入業務、タンカーの配船業務、アジア地域の貿易およびプロジェクト推進に携わる。 1997年、社内留学制度を利用し、ハーバード・ビジネススクールへ。1999年、MBAを取得。帰国後は、金融企画部にて企業買収、ベンチャー投資、ネット証券立ち上げなどに奔走。2000年1月、三菱商事を退社、同年5月、ゴルフダイジェスト・オンラインを設立。代表取締役社長に就任。2004年4月1日、東証マザーズに上場。

とあるデータによると、CEOの趣味といえば、「ゴルフ」が圧倒的多数を占めるという。その多くは仕事がらみで仕方なく……という人も多いかもしれない。けれど、純粋にゴルフが好きで、心からゴルフを楽しんでいるのが、株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインの石坂社長だ。

「小、中学生時代はアメリカで過ごしたのですが、両親が大のゴルフ好きで。一緒によくゴルフ場へ連れて行かれたんです。カントリークラブでレッスンプロの指導を受けたり、そういった恵まれた環境で育ったのは大きいですね」

特にゴルフにはまり、上手かったのは母親の方だったという。

「ゴルフは夫婦揃って共通の趣味として、一緒に遊ぶものという印象があるんです。日本では男性の社交場のイメージが強い。家族や子どもも参加できるスポーツや遊びとして、もっと自由に、柔軟に楽しめたら、と思っています」

ウェア、クラブなども自社で取り扱うものはすべて自分で買い、試すという。「そうじゃないと何も言えないじゃないですか」

ゴルフはスポーツ、遊び、息抜き、運動、ゲーム、社交など、人によって楽しみ方はいろいろ。「10人いればそれぞれに違っていい」と石坂社長。世界中のいろいろなゴルフ場へも行けば、河川敷や練習場にも足を運ぶ。そして時には真剣勝負も。

「年に1度、『日韓ライダーカップ』と勝手に称して(笑)、国対抗のコンペを韓国と日本の経営者たちで開催しています。これは仕事とは離れた完全なる趣味。でも、みんな遊びなのに、一生懸命なんですよね。この年齢になって国の威信をかけて真剣に戦うなんて機会はないですから」

10月末にオープンした銀座ラーニングスタジオは銀座駅から徒歩4分と交通至便。「ここで顧客とリアルな接点を持つことが重要」と石坂社長。

来年の1月末には日本では新しい「スピードゴルフ」の大会を開催予定。18ホールをクラブを持って走りながら1時間ほどで回るという、今までにないゴルフの楽しみ方を提案する。

時に遊び、時に真剣に。自由な発想次第で、いかようにも楽しめるゴルフは、CEOにふさわしい「大人の真剣な遊び」なのだ。

SUPER CEO Back Number img/backnumber/Vol_56_1649338847.jpg

vol.56

DXに本気 カギは共創と人材育成

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社

代表取締役社長

井上裕美

DXは日本の喫緊の課題だ。政府はデジタル庁を発足させデジタル化を推進、民間企業もIT投資の名のもとに業務のシステム化やウェブサービスへの移行に努めてきたが、依然として世界に遅れを取っている。IJDS初代社長・井上裕美氏に、日本が本質的なDXに取り組み、加速させるために何が必要か聞く。
コンテンツ広告のご案内
BtoBビジネスサポート
経営サポート
SUPER SELECTION Passion Leaders