運を磨くは“趣味”次第

シガーとともにある孤独な時間こそ自分には不可欠

株式会社バルニバービ

代表取締役

佐藤裕久

写真/宮下 潤、文/藪下佳代 | 2017.02.01

株式会社バルニバービ 代表取締役 佐藤裕久(さとうひろひさ)

1961年京都市生まれ。ファッション業界での起業と挫折を経て、91年、二度目の起業としてバルニバービ設立。大阪市立中之島公園内のカフェや140年の伝統を持つナポリのピッツェリアの世界2号店など、30店舗以上の飲食店を経営。著書に『一杯のカフェの力を信じますか』(河出書房新社)、『日本一カフェで街を変える男』(グラフ社)など。2012年、好評を博したKBS京都の日曜深夜番組『サトウヒロヒサの眠りにつく前に』が、13年4月に再開、パーソナリティを務める。

実はタバコも吸わないし、お酒も飲めないという佐藤社長。のちの人生の伴侶となるシガーに出会ったのは、画家の故・脇田愛二郎氏が経営していたバー「ラファイエット」でのことだった。

「飲食業なので、バーに行く機会が多いのですが、手持ち無沙汰で困っていたんです。シガーを始めてからは、時間の過ごし方が劇的に変わりましたね。今では、片時も手放すことはありません」
 

ロメオ y ジュリエッタの「ワイドチャーチル」がお気に入り。

経営者は、とかく考えごとが多いと語る佐藤社長。その一方で、常に走り続けていかなければならないという矛盾も抱える。そうした中、大事にしているのが、時にあえて立ち止まる時間だという。

「そうした時、シガーが何よりもいい相棒になってくれます。たばこと違って、シガーはきちんと腰を据えていないと吸えませんから、例えば45分間、何ものからも切り離された、自分に向き合うためだけの時間が持てる。そうしてゆっくりとシガーをくゆらせながら、一人であれこれ考えを巡らす時間は、僕にとって必要不可欠なものだと思っています」

東京・蔵前の隠れ家サロン「Privado」。東京スカイツリーを臨む隅田川沿いのラグジュアリー空間。

吸う場所は、やはり自分で手掛けた、ここ「Privado」が一番好き。

「風を受けながら吸える、オープンエアのテラスが最高です。社長室にこもっていてもいい考えは浮かびませんから」

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vol.56

DXに本気 カギは共創と人材育成

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社

代表取締役社長

井上裕美

DXは日本の喫緊の課題だ。政府はデジタル庁を発足させデジタル化を推進、民間企業もIT投資の名のもとに業務のシステム化やウェブサービスへの移行に努めてきたが、依然として世界に遅れを取っている。IJDS初代社長・井上裕美氏に、日本が本質的なDXに取り組み、加速させるために何が必要か聞く。
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