運を磨くは“趣味”次第

ファッションは人を楽しませるサービス精神の象徴

株式会社DDホールディングス

代表取締役社長グループCEO

松村厚久

写真/宮下 潤、文/藪下佳代 | 2017.02.02

株式会社DDホールディングス 代表取締役社長グループCEO 松村厚久(まつむら あつひさ)

1967年3月29日生まれ、高知県出身。日本大学理工学部卒業。89年、日拓エンタープライズ入社。95年、独立して日焼けサロン経営。96年、エイアンドワイビューティサプライを設立。2001年に飲食業に初参入し、銀座で「VAMPIRE CAFE」をオープン。以降も独自の発想によるコンセプトレストランを次々と打ち出し、02年に株式会社ダイヤモンドダイニングに社名変更。07年、大証ヘラクレス上場。2011年「100店舗100業態」を達成。2015年に東証1部上場。2017年9月に持株会社体制に移行したのに伴いDDホールディングスに社名変更。直営店は国内外で約480店舗展開(2020年5月)。2015年に発売された『熱狂宣言』(著・小松成美、幻冬舎刊)の中で、自らが若年性パーキンソン病であることを公表。2018年11月4日、自身主演のドキュメンタリー映画『熱狂宣言』が公開された。

ダイエットに成功してから、おしゃれの楽しさに目覚めたという松村さん。3年ほど前から、ファスト・ファッションにハマっている。

「一口にファスト・ファッションと言っても、『H&M』と『メゾン・マルタン・マルジェラ』のコラボアイテムがあったり、ロンドン発の『TOPMAN』はまだ日本に3店舗しかないんですが、日本にはなかなかないデザインだったりと、実は奥が深いんです」

「ZARA」のスウェットに迷彩柄のシャツと蝶ネクタイを合わせて。

いかにお金をかけずにおしゃれを楽しめるかということも大事と語る松村さんは、ファスト・ファッションを着こなすにはセンスが必要と力説する。

「『LEON』などのファッション誌を参考に、シャツの出し方とか、着こなしのツボを、マメにチェックしています」

中折れのソフトハットは「ZARA」のもの。30個近く集めているという。

ファッションは、自分自身も楽しみながら、人に喜んでもらうためのものでもあるという松村さん。サービス精神の象徴としての着こなしを心掛けているという。

「決して高いスーツを着ているだけがCEOじゃないし、CEOが個性的でもいいじゃないですか。うちはエンターテインメント外食企業だから、僕自身、人を楽しませるのが好きなんです。

クリエイティブは目から入る情報が一番大事だから、感性を磨くことがすなわち店舗開発にも繋がっていく。映画でもアートでも、いろいろ見ておくことがとても大事ですね」

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vol.56

DXに本気 カギは共創と人材育成

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社

代表取締役社長

井上裕美

DXは日本の喫緊の課題だ。政府はデジタル庁を発足させデジタル化を推進、民間企業もIT投資の名のもとに業務のシステム化やウェブサービスへの移行に努めてきたが、依然として世界に遅れを取っている。IJDS初代社長・井上裕美氏に、日本が本質的なDXに取り組み、加速させるために何が必要か聞く。
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