技術力

都心の狭小地と地方の空き家再生で 2030年問題に挑む

ナチュラルリビング株式会社

代表取締役

金井 健太郎

写真/芹澤裕介 文/岡本 のぞみ(verb) | 2021.08.10

Q1起業家・経営者になったきっかけを教えて下さい。

高校時代にバブルが崩壊し、サラリーマンとして働いていた父の会社が倒産。大変な思いで学生時代を過ごしました。その経験から、会社の歯車として働くサラリーマンではいつどうなってもおかしくないと感じ、将来は何か技術をもって働きたいと決意しました。もともとデザインに興味があって、ファッションと建築デザインの両方を習得。不動産業界で建築設計の特殊な技術力を身につけ、起業を果たしました。

Q2貴社の強み、特徴を教えて下さい。

東京23区の狭小地を最大ボリュームで有効活用できるように提供するのが得意です。狭小地には国や自治体が定めた法規制があります。それを読み解き、役所と協議を重ねて、法令緩和できるポイントを探ります。多くは、施主からの相談ではなく、不動産会社から当社に依頼が来て、その土地がどれくらいの戸数になるかを設計。その後、正式な依頼が来る流れです。最近は、図面から設計まで請け負うケースも増えています。

Q3今後の展望、目標を教えて下さい。

狭小地の有効利用の事業では、1日1棟を目指し、365棟の受注を目指します。そのためには、優秀な人材確保が必要です。将来的にはベトナムにCADセンターをつくりたいので、日本人とベトナム人の人材を獲得したいと思います。地方創生事業では、自治体と連携して、空き家再生や耕作放棄地の有効活用を目指したいですね。どこか地方に第二拠点を設けて、事業を推進したいと思います。

Q4経営理念について教えて下さい。

『利他の心を持って、私欲に走らず!』
この言葉は私の座右の銘であり、当社の経営理念です。経営者として利益を追求することは当然ですが、視野を広げて社会のためになることにこそチャンスがあると考えています。利他を思うことが正しい判断に導き、順調な経営につながるのだと思います。

Q5日常生活で大切にしていることを教えて下さい。

つい仕事ばかりしてしまうので、看板犬のルナと散歩する時間を大切にしています。ルナと散歩をすることで四季を感じたり、建築物を見ることが仕事のインスピレーションにもなります。最近は、経営者仲間とサバイバルゲームをするのも趣味のひとつですが、今後は地方に土地を買ったら、畑を耕すのに精を出したいと思います。

ナチュラルリビング株式会社 代表取締役 金井 健太郎(かないけんたろう)

1977年、東京都生まれ。アパレル業界に入り、デザインの経験を積んだ後、建築デザインの専門学校で基礎を学ぶ。2001年、不動産会社の設計部門に入社し、多摩区の戸建て住宅の流通などを担当。2008年、別の不動産会社に転職し、横浜・川崎地区担当として、測量を習得する。2010年以降、大手不動産会社など3社で住宅設計の腕を磨いた後、2015年に測量士との共同経営で株式会社輪設計を設立し、独立。2018年輪設計の設計部門を分離させるかたちでナチュラルリビング株式会社を設立。現在に至る。

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vol.56

DXに本気 カギは共創と人材育成

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社

代表取締役社長

井上裕美

DXは日本の喫緊の課題だ。政府はデジタル庁を発足させデジタル化を推進、民間企業もIT投資の名のもとに業務のシステム化やウェブサービスへの移行に努めてきたが、依然として世界に遅れを取っている。IJDS初代社長・井上裕美氏に、日本が本質的なDXに取り組み、加速させるために何が必要か聞く。
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