技術力

サロンの激戦区、銀座・表参道でお客様満足度98.7%! 「幸せの循環」を生み出すホスピタリティ

株式会社OLIVIER

代表取締役

関戸亜美

写真/十万正人 文/平川 恵 | 2022.04.11

痩身だけでなく、日頃の疲れやコリを短時間で癒したい――。そんな人たちに支持されているのが、美容サロン「Salon de Cachette(サロン・ド・カシェット)」。東京の一等地、銀座・表参道に店舗を構える隠れ家的サロンは、お客様満足度98.7%と驚異的な評価を得ている(2020年3月時点)。多くの顧客に愛される理由や今後の展望について関戸亜美代表に聞いた。

株式会社OLIVIER 代表取締役 関戸亜美(せきどあみ)

神奈川県出身。20歳から美容業界へ入り、エステサロンや温浴施設、ホテルスパ、エステ用マシン販売、エステティシャン専門の派遣業などを経て独立。エステサロンのコンサルティングからはじめ、2014年11月に赤坂にSalon de Cachette1号店を立ち上げた後、2015年4月に法人化。2015年6月Salon de Cachette表参道店、2017年8月Salon de Cachette銀座店をオープン。現在は、スクール事業(ブランシエルセラピストスクール/筋骨メソッド独立コース)やサロンコンサルタント、痩身クリームの企画販売、独立希望社員にはのれん分け、またフランチャイズの展開もしている。

短時間で痩身とコリケアができる「筋骨リンパ痩身」

筋骨リンパ専門店「Salon de Cachette(サロン・ド・カシェット)」を展開している、株式会社OLIVIER(オリヴィエ)の関戸亜美代表。同サロンで提供される施術は、商標登録をしているオリジナルメソッド「筋骨リンパ痩身」だ。

「エステで出せる最大限の結果が得られる上、マッサージと整体の効果もある施術で、短時間でコリの改善と痩身、そして健康を同時に叶える、私の長年の経験から編み出した現代の女性にぴったりなオリジナルメソッドです。代謝や老廃物の排出にかかわるリンパや血流の流れを良くすると同時に、血流やライン造形の妨げになる筋肉のコリをほぐしてあげることで、理想のボディラインを造形しながら、日頃の蓄積された疲れも取り除きます」

具体的な施術はオールハンドで、表層部にあるリンパ・脂肪・セルライトはもとより、表層部から深層部までの筋肉にもしっかりアプローチをかけていく。これはハンドで、そしてこの技術でしかできない技だ。

特に褐色脂肪細胞が集中する肩甲骨周りの刺激は、肩コリをほぐしながらも、効率的な痩身ケアができるので、太りやすくなってくる更年期以降の女性に人気を呼んでいるという。

「当サロンに通い始めてからは、『身体の不調が良くなった』『これまで通っていた鍼灸や整体に行かなくてもよくなった』といった、ご好評の声をいただいています。短時間でありながら、見た目にも体感的にも高い結果が出せる施術だと自負しています」

驚異的ともいえる98.7%の満足度は、すなわち提供されるサービスの高さを証明しているといえるだろう。

2020年を経て、改めて目指す「幸せの循環」

身体だけでなく心身共に健康になってこそ美しくなれる、という「身心健美」をモットーに、丁寧なヒアリングを行ったうえでの、最適な施術を提供しているSalon de Cachette。ゆったりとした広めの個室は、換気可能な窓もあり、清潔で明るく安心できるつくりだ。顧客の年齢層としては、40代半ば~60代からの支持が厚いという。厳しい選択眼をもつ世代にも好評を得ている要因のひとつとして、顧客一人ひとりに寄り添う接客があげられる。

「私自身も、従業員も常にお客様ファーストで考えています。お客様のために何ができるか。その気持ちをいかなるときも忘れていません。お客様に満足していただくためには、今何をするべきか、常に自分自身に問いかけるようスタッフには指導しています」

施術やサービス面で失望されれば、信頼度は低下する。そのため、サロンの評判を支える現場のエステティシャンを育てると同時に、教育する側の立場にある自分自身ももっと多くのことを学ばなくてはならないと、関戸代表は語る。

「採用する新規スタッフに関しては、経験者であっても未経験者であっても、『お客様の喜ぶ声が報酬であり、やりがいにつながる』という思いをもっているスタッフ、そして成長意欲をもち、スポンジのように何でも吸収できる柔軟な心と頭を求めています。なぜならば、スタッフ研修は外部の先生をお呼びしたりと色々取り組んでいるのですが、素直で柔軟に学ぶ姿勢がないと何も取り入れることはできないからです。これは技術、接客、在り方にも言えます。ただ、こうした私の熱意を伝えるためには、私自身に伝える技術がなくてはなりません。スタッフとコニュニケーションを取ることはもちろんですが、『会社は経営者以上に大きくならない』という言葉を胸に刻み、私自身も常に色々な学びをしています。今は心理学のNLPを学ぶなど、経営として、怠慢にならずに日々勉強する姿勢を忘れないようにしています」

2020年はどの業界もコロナ禍のあおりを受け、個室で施術をするサロン業界は休業を余儀なくされた。それはSalon de Cachetteも例外ではなかった。しかし、その逆境で下を向かないのが関戸代表だ。

「緊急事態宣言で1か月半ほどお休みをしました。今までにないくらい時間に余裕ができたからこそ、これまでと違ったアプローチでお客様と向き合う取り組みを実現させました。自宅でできるケアをYouTubeで配信したり、LINEで食事アドバイスをしたりするなかで、お客様とのつながりを再認識できました」

自粛期間中は、痩身クリームやマッサージ器具の開発にも力を入れた。

「マッサージクリームに関しては、塗った瞬間からボディラインが変わる、血行が良くなる、年齢とともに落ちてきた代謝をサポートする、というような効果があるものを目指して試作を重ねています。まだ納得いくレベルまで到達できていませんが、お客様に喜んでいただけるよう、こだわり抜いて完成させたいと思っています」

マイナスだと思えるような状況下でも、発想の転換でプラスの循環は生まれると、関戸代表は言う。

「弊社には、スタッフ共通の理念として『幸せの循環』の考えがあります。女性って、ケアで美しくなると嬉しいし、気持ちがほっこりしますよね。そのプラスの気持ちは、波紋のように広がり、周りにもいい影響を与えると思うのです。今後は、のれん分けを含め、スクール事業に力を入れ、少しでも多くの方にSalon de Cachetteの技術を知ってもらいたい。多くの女性を笑顔にして、幸せの好循環を生み出していきたいです」

自粛期間中は、マッサージクリームの開発にも力を入れた。マッサージクリームは、塗った瞬間からのボディライン改善、血行の改善、代謝をサポートするようなものを目指して、現在、試作を重ねている。

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vol.56

DXに本気 カギは共創と人材育成

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社

代表取締役社長

井上裕美

DXは日本の喫緊の課題だ。政府はデジタル庁を発足させデジタル化を推進、民間企業もIT投資の名のもとに業務のシステム化やウェブサービスへの移行に努めてきたが、依然として世界に遅れを取っている。IJDS初代社長・井上裕美氏に、日本が本質的なDXに取り組み、加速させるために何が必要か聞く。
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