すべてを自身の手で操ってこその快感|SBCメディカルグループ 相川佳之|“超”私的エクストリームな瞬間|SUPER CEO

“超”私的エクストリームな瞬間

【ハンドリング バイ マイセルフ】プライベートジェット、ヘリコプター、クルーザー

すべてを自身の手で操ってこその快感

SBCメディカルグループ

総括院長

相川佳之

写真/宮下 潤 文/薮下佳代 | 2013.10.10

日本全国に30余のクリニックを持ち、経営者でありながら、ドクターとして執刀もする相川院長は、プライベートジェット、ヘリコプター、そして船まで自ら操縦する。CEOだからこその究極のエクストリームな瞬間がそこにある。

SBCメディカルグループ 総括院長 相川佳之(あいかわよしゆき)

1970年神奈川県生まれ。 1997年日本大学医学部を卒業し、癌研究所附属病院麻酔科に勤務。1998年より大手美容外科に勤務し、数万件の美容外科手術を経験。2000年に独立し、神奈川県藤沢で湘南美容外科クリニックを開業。2008年、ハーバード大学医学部PGA所属。脂肪吸引、わきが・多汗症治療などを得意とし、特に高い技術を要求される外科手術で評価を得ている。

場所は、羽田空港。大きなジャンボジェットが絶え間なく滑走路を行き交い、大空へと飛び立って行く。ここ羽田空港にプライベートジェット機や新聞社のヘリなどが飛び立つ、一般には立ち入ることのできないエリアがある。

車で案内されたそこには、大小さまざまなジェット機が並んでいた。国旗が描かれた海外からのものもちらほら。毎度、ここから、相川院長も飛び立つのだという。

北は北海道・札幌から、南は九州・福岡まで、全国にクリニックを持ち、経営者として、それらのクリニックを移動することが多いという相川院長。

「自分の好きな時間に行けますし、神戸から仙台など、通常のエアラインでは路線がないところを飛びたいので。今日とか明日とか、思い立ったらすぐ融通が効くのも魅力。国内だったら、どこでも飛んで行けるんです。明日も大阪へ行って、そのあと仙台へ行く予定ですね」

フライトの準備が始まった。相川院長が乗り込み、操縦席へと座る。ヘッドセットを着け、計器をチェックする。白衣を着、ドクターとして執刀する相川院長は影をひそめ、この瞬間はパイロットの姿へと変わる。

「とにかく、運転するのが好きなんです。でも実は高所恐怖症だったんですよね」

思いもよらない言葉にスタッフ一同驚いた。いまの姿を見ていると、にわかには信じることができない。もちろん、飛行機なんて全く興味がなかったのだという。

しかし、いまから4年前、経営者セミナーに参加した際、「自分の弱点を克服する」というプログラムにチャレンジしたら、克服できたのだそうだ。

「その時、たまたま同じチームにセスナに乗ってる人がいて、その人の話を聞いて、急に空好きになっちゃって。翌月にはすぐに免許を取りに行ったんです」

飛行機の免許を取った後、相川院長は続いてヘリの免許も取得した。

「3.11の際、医療物資が足りないとき、車で11時間かけて東北へと運びました。けれど、道は穴があったりでガタガタ。迂回したりしなければいけなくて。ヘリなら目的地へそのまま行けて有利だなと。その時、ヘリの免許を取ろうと思い立ったんです」

もちろん、ヘリコプターの運転も自らこなす。「ドクターヘリ」設置に向けてのプロジェクトも進行中だ。

ジェットとヘリで空を制覇した相川院長は自らの操船で海にも出るという。

「クルーザーも操縦するのが好きなんです。よくドクターや看護師さんを連れて海へ出かけます。広大な海を自由自在に行ける。空を飛ぶのとはまた別の醍醐味がありますよね」

仕事の合間をぬって、免許取得のために勉強したという相川院長。多忙極まりない生活のなかで、そのモチベーションは一体どこからくるのだろうか。

「好きでやってますから。何も考えず、ただ好きだからですよ。ある意味、自分の命をかけて“遊んでる”。それ以上のスリルはないですね。ほかの遊びでこれ以上はない。一度ハマったら戻れないですよ」

アウトドア派の相川社長はクルーザーの操縦もお手のもの。ゲストを招いてクルージングをすることも多い。

ジェット、ヘリ、クルーザー。これらは相川院長にとって、移動手段でもあり、命をかけた遊びでもある。だからこそ、この時間はなにものにもかえがたい。自分にとって必要不可欠な、まさに“エクストリームな瞬間”なのだ。

「周囲からは、心配だから乗らないでくれと言われるけれど、やめられない。僕は、やりたいことがあったら絶対やる。そうしないと後悔するし、時間は限られているから、すべてのことに全力で取り組む。そう決めているんです」

人生に待ったなし。妥協も一切しない。ドクターとして年間1万件を越える手術を執刀し、経営者とドクター2つの顔を持つ。その姿からは多忙すら楽しんでいるようにも見える。

閉鎖的であった美容医療の世界を変えようと、次々に新しい取り組みを取り入れ、ここ数年でいまや大手のクリニックに匹敵するほどの大躍進を遂げた湘南美容外科を率いる。「美容医療をもっと身近なものにしたい」と、地方にもクリニックを広げ、全国制覇を目指すという。

夢は「伝説のクリニックをつくる」こと。その目標に向かってこれからも飛び続ける。

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vol.36

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