やりたいことは死ぬ気でやる! 植物の力を通じて社会を動かす|そら植物園 西畠清順 |“超”私的エクストリームな瞬間|SUPER CEO

“超”私的エクストリームな瞬間

【植物】

やりたいことは死ぬ気でやる! 植物の力を通じて社会を動かす

そら植物園

代表・プラントハンター

西畠清順

写真/宮下 潤 動画/トップチャンネル 文/塚岡雄太 | 2017.01.23

兵庫県川西市で150年続く花と植木の卸問屋「花宇」。その五代目にしてプラントハンターを名乗る西畠社長が展開する事業が「そら植物園」だ。全国の街、施設、イベントなど様々な場で植物の力を人々に伝え続ける、その原動力とは?

そら植物園 代表・プラントハンター 西畠清順 (にしはた せいじゅん)

1980年生まれ。幕末より150年続く、花と植木の卸問屋「株式会社 花宇」の5代目。世界中を旅し、植物の収集・生産を続け、いけばな・フラワーデザイン・室内緑化・ランドスケープなど、年間2000件を超える案件に応えている。2012年1月より、ひとの心に植物を植える活動である、“そら植物園”をスタート。 様々な個人・企業・団体と植物を使ったプロジェクトを多数進行中。
5月20日に、大好評の著書「そらみみ植物園」に続く第2弾は、「はつみみ植物園」(東京書籍)を発売予定。知らないと恥ずかしい、植物にまつわる“はつみみ”な常識を紹介。

東京都渋谷区、代々木駅から徒歩3分。新宿副都心の高層ビルを臨む立地に、そら植物園が東京事務所を構える代々木VILLAGEはある。

600坪の土地に、120種類以上の植物が地域によるゾーニングもされずに植えられ、一見雑然としているようだが不思議な一体感をもって来る者を迎えてくれる。もちろん、ここの植物も“プラントハンター”である西畠社長による仕事のひとつだ。

「プラントハンターっていうのは、実はすごく伝統のある仕事なんですよ。300年ほど前、ヨーロッパで企業や王族、貴族から依頼されて珍しい植物を運んだ人のことを言っていたそうです。ただ、伝統以上に大事なのが、植物を運ぶことは、世の中を変えることに通じているっていうこと。

たとえば、コロンブスが植物を運ばなかったらどれだけの人が飢えていたか。ヨーロッパにひまわりのタネを持ち込んだ人がいなかったら、ゴッホの『ひまわり』は生まれていなかったかもしれない。人の営みの裏にはいつもプラントハンターがいたんです」

そら植物園の東京事務所がある代々木VILLAGE。世界各地の植物が同じ土で共存している不思議な庭が広がる。

植物の話を嬉しそうに語る西畠社長だが、意外にも「花宇」の五代目として育った幼い頃には、植物に興味があったわけではないそうだ。現在の西畠社長を作り上げた裏には、バックパッカーとして旅行をしていたときのある出来事が強く影響している。

「19歳から20歳の1年を旅して過ごしたんですけど、最後にボルネオ島でキナバル山っていう4000m級の山に登ったんですね。スニーカーとジーパンで行ってしまって。もう本当にしんどくって大変で。

でもそこで『世界一大きい食虫植物』に出会えたんですよ。大きさは、野ねずみを丸呑みするくらい。でも、大きさは問題じゃない。年齢、登山の辛さ、雲の上っていう状況、そんなところで、こんなとんでもないモンが生えているっていう事実。その全てが混ざりあったシチュエーションが強烈過ぎて。宇宙まで飛んで行くような衝撃でした」

このボルネオ島での体験を通じて植物の力に魅了された西畠社長。今では年間で12カ国以上を巡り、植物を集めている。その原動力とは一体何なのだろうか。

「20代は恋愛と一緒で、好き! 面白い!っていう気持ちだけでやってこれました。それが30代になって、自分の持ってきた植物があわよくば世の中の役に立てばいいなって思うようになりましたね。依頼主の希望を叶えるだけじゃない、植物を通じてメッセージを伝えることもできるんじゃないかって」

2012年に有楽町で開催された「Sakura Project」。震災1年後に47都道府県の桜を同時に開花させるという企画を実現させる。

その気持ちが、そら植物園の活動を支えている。街づくりやイベントで次々と植物の力を世に広めている西畠社長の今後の展望を伺ってみた。

「究極、僕の展望は『植物がもっと広がっていくこと』だけですね。そういう意味で、大好きな植物を使って何かを残す仕事ができている、いまのそら植物園が完璧な姿だと思っています。スタイルを変えて別のことをしようって気はありません」

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