株式会社フリースタイル
代表取締役
近藤 研太郎
写真/芹澤裕介 文/竹田あきら(ユータック)動画/ロックハーツ | 2022.07.11
結婚して子どもが生まれ、家族を養っていくための仕事を探したときに「月収120万円可能」という足場を組む仕事の求人広告が目に入り、チャレンジしました。経験を積み重ねるうちに、将来のことを考え、自ら会社を興して地元に貢献したいという思いが募ったのが、独立のきっかけです。最初はフリーの職人として仕事を請け、26歳のときに法人化しました。
当社のモットーは、お客様のことを考えた足場づくりです。安定した足場を組まないと、リフォーム工事の進行が遅れ、お客様に迷惑をかけてしまいます。リフォーム工事はお客様が住んでいる中で行うことが多く、素早く終わらせるのが基本。足場が安定しないために工事が遅れては申し訳ありませんし、次回以降の仕事にもつながりません。
安心、安全でありつつも、ある程度のスピードとお客様にとっての使いやすさ(クオリティ)、これをバランスさせることの奥深さは、やってみて初めて分かると思います。また、職人によって特長があって、例えばAの職人はクオリティ重視で安定した足場を組む。一方で、Bの職人はスピード重視で効率的に組む。それぞれ正解ですし、他にもやり方は無数にあります。因みに僕の場合は、お客様が何を求めているか、どんな要素があれば喜んでいただけるか、常に意識しながら組んでいます。現場は多様化していますので、個性を大事にしながら、自分のペースで働くことができる。これも、今の時代においては大きな魅力の一つですね。足場の業界って、色々な意味でも「思いやり」だと思うんです。
お客様を喜ばせようとする熱量は、他の足場架設には真似できないことです。先ずは、この思いを浸透させることから。そのうえで、目的をしっかり持っている人には、「見て盗め!」ではなく、先輩が付いて丁寧に教え込みます。フリースタイルは社員の独立を支援していますので、フリーになって更に豊かな人生を目指して欲しいです。
思っている以上に自由だし、クリエイティブだし、働き方次第で稼げる業界。安心して飛び込んできてくれれば、必ず人としても成長できます。この業界ってどうしても体育会系のイメージが強いかもしれませんが、実際は気の良い先輩ばかりで、プライベートでも仲良く交流することも多いんです。今後も“建物は無くならない”ので、堅実的に手に職を付けることができる仕事を探している方は、ぜひ一緒に働きましょう。
安心して作業できること。
安全に作業できること。
最高品質の足場を提供することが、我々の誇りです。
株式会社フリースタイル 代表取締役 近藤 研太郎(こんどう けんたろう)
高校卒業の3カ月前に中退し、土木、警備員などのアルバイトを経て、19歳で大工に弟子入り。その後、建築会社で足場仮設工事の仕事に就くも、足に腫瘍が見つかり入院生活を余儀なくされる。手術とリハビリで病気を克服し、再び足場仮設工事の世界に戻り、2014年11月に株式会社フリースタイルを設立。1987年生まれ、千葉県船橋市出身。
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