サービス力

上流階級や富裕層の思考法を学び “世界のスタンダード”を知る

一般社団法人上質な教育協会

代表理事

地山真生

写真/中田浩資(リンガフランカ) 文/桑原恵美子 | 2019.09.30

「一般社団法人上質な教育協会」では、帝王学を学ぶためのグローバルで実践的なレッスン、アカデミックな心理学を前提としたカウンセリングやセッションを、経営者やビジネスパーソンに実施している。同団体の地山真生代表が広めたいのは、物質的な豊かさではなく、“心の豊かさ”だという。

一般社団法人上質な教育協会 代表理事 地山真生(ちやままい)

1966年東京生まれ。白百合女子大学文学部児童文化学科発達心理学専攻など、計3つの大学で心理学等を学び、アカデミックな心理学を応用することで物心両面の豊かさを手に入れることを目的とした、独自のカウンセリング法を開発。出産後、「輝く子どもが育つ54の方法」(グラフ社)を出版。3年前に「一般社団法人 上質な教育協会」を設立、代表に就任。

日本人のほとんどは、世界レベルの‟本当の豊かさのスタンダード”を知らない

「世界に出てビジネスをしたいと考える日本人は増えています。しかし、どんなに頭が良くて実力があったとしても、世界レベルの“本当の豊かさのスタンダード”を知らないと、海外の上流階級の方々からは相手にされません」

そう語る地山代表は、5社を経営する父のもと、子供のころから経営者としての英才教育を受け、帝王学を学んできた。父の教えを忠実に実行することで、自身もビジネスパーソンとして成功をおさめたが「どうしたらそんな風にうまくいくのか」「成功するための秘訣を教えて欲しい」という依頼が多く、教育分野に関心を抱くように。

「様々な世界のより良い教育を日本に広めたい」という思いが高まり、3年前「一般社団法人上質な教育協会」を設立した。

世界的な人脈を活かした、唯一無二のレッスンメニューを用意している上質な教育協会だが、柱のひとつにしているのが、ウェブを通したイギリス人講師との英語の発音矯正レッスンだ。

「グローバル化が進み、世界を相手にビジネスを展開する経営者も増えています。ですが英語圏では、どんな英語を話すかによって一瞬でそのバックグラウンドが判断され、それにより話題のレベルすらも変えられてしまいます」

たとえ100万円もするスーツを着ていて、スラスラ通じる英語を話せたとしても、発音次第では、表面的な尊敬しか得られないのが世界の富裕層の常識だというのだ。

「講師は私の長年の友人ですが、今やイギリスでも2%程度しかいないといわれている本物のクイーンズ・イングリッシュを話す人。そして発音矯正教育の専門家であり、9年間日本に住んでいたことがあり日本語も堪能です。このような条件を兼ね備えている人は、私の知る限り、世界中で彼ただひとりです」

このレッスンで本物のクイーンズ・イングリッシュを習得した結果「海外でひと言しゃべっただけでホテルやレストランでの対応が一変した」、「普通なら気後れするようなハイレベルの人の前でも自信を持って自分を出せるようになった」という声が多いそうだ。

「イギリス人であれば、生まれた家で発音は決まってしまいます。ですが、英語が第二外国語である日本人だからこそ、『自分がそうありたい階級』の英語の発音を、自分で身につけることができるのです」

イギリスの元貴族が別荘として所有しているお城に滞在し、貴族階級のマナーや交際術を習得するレッスンメニューも、同団体独自のもの。ヨーロッパの上流階級の人間しか行かないような店や場所に同伴し、ふさわしい立ち振る舞いを教えてくれるとのこと。これも世界の富裕層や上流階級を中心にした地山代表の幅広い交友関係があって初めて実現した。

「城を所有している元貴族は私の友人です。私の人選を信頼してくれ、『あなたの紹介なら安心して城に招くことができる』と言ってくれています」

趣味は海外一人旅だという地山代表。地山代表が培った人脈の大半は、旅先での自然な出会いによるもの。海外での立居振舞は、人脈を広げることにもつながっている。

心理学を使って、豊かな生活を手に入れるお手伝いをしたい

同団体では、高校時代から35年間にわたって心理学を研究し続けている地山代表によるカウンセリングにも力を入れている。

例えば、アメリカの発達心理学者・エリクソンの「心理社会発達理論」や、同じくアメリカの心理学者・マズローの「欲求5段階説」といった体系的に学ぶ心理学のように、アカデミックな心理学においては、成熟した人格を得るためには段階的な発達が必要だという「発達理論」が常識となっている。それも知らずに何かを成し遂げようとするのは無謀だと地山代表は言う。

「人にはそれぞれ、発達段階があります。社会的地位が高くても、精神年齢が低いためにトラブルが多かったり、人間関係で苦しんだりしている人が実は多いのです。成長するためには、ひとつひとつの段階を踏む必要があります。そのことを知っていただき、本当の自分と向きあう勇気がない方に、向きあえるように道筋をつけていってさしあげるのが、カウンセラーとしての役割だと考えています」

事業の展開に悩んで地山代表のカウセリングを受け、最終段階では号泣する経営者も少なくないという。そしてその後、事業も好転していくそうだ。地山代表は、「ビジネスはメンタルがとても大事」だと繰り返し強調する。

「心理学の技術を使って、心理的な豊かさを手に入れれば、人生は大きく変わりますし、ビジネスだっていくらでもうまくいきます。心理学的に証明されている、成功する道筋や考え方があるのです」

上流とは、“人に与えられる人”

「上流」というキーワードからよく誤解されがちだが、地山代表はブランド物にまったく興味がない。上流階級であるということは、持っているものや身につけているものの価格ではなく、「人に分け与えられるかどうか」であると定義する。

「私が経営者である父からうるさいほど聞かされ続けたのは、『食べる分だけでなく、人に与える分まで稼ぎなさい』ということ。日本人は『お金を稼ぐ』ことを『私欲に走る』ことと混同し、罪悪感を持ってしまいがち。でも私は、人に与えられるようになりたいから、豊かになりたいという気持ちが強いですね。これは欧米の上流階級の方たちに共通する基本的な考え方です」

地山代表は今後、自身の心理学の知識やカウンセリング技術を通じて、「他の人に与える」ことを実行し続けたいと語る。

SUPER CEO Back Number img/backnumber/Vol_41_1575877643.jpg

vol.41

M&Aを積極活用し10年で急成長 日本にベンチャー革命を!

株式会社Orchestra Holdings

代表取締役

佐藤亨樹

M&Aを積極活用した戦略で急成長を遂げているオーケストラホールディングスは、一つの事業にとどまらず、徹底した市場調査の上で成長分野を見極め、様々な事業への進出を図っている。同社がこうした経営姿勢をとっているのは、「創造の連鎖」という壮大なビジョンを実現するため。「創造の連鎖」とは何か。なぜ、どのように目指しているのか。
SUPER SELECTION 医療特化 スーパー・ドクター Passion Leaders
ブランジスタが手がける電子雑誌