スーパーCEO列伝

【特集】株式会社一家ダイニングプロジェクト Theme

【サービス図鑑】居酒屋×ブライダルの相乗効果

2018.04.10

ブライダル事業

【会場の特徴】コスパ重視の価格&高回転

「The Place of Tokyo」は目の前が東京タワーという恵まれた立地のブライダル施設。コスパの良さは、ブライダルにお金をかけすぎて新婚旅行や新生活に支障が出るカップルが後を絶たないという現実に一石を投じた。

打ち破った2つの常識

東京タワーが最も美しく見えるのは夜間にライトアップされた時だろう。同社の武長社長は、その姿を改めて見たとき、ナイトウエディングを打ち出せば、金曜の夜、日曜の夜といった普通は利用されづらい枠も売れるかもしれないという発想が浮かんだ。

東京タワーからの発想

異業種からの参入だったため、「ゆったりと時間を取るために、披露宴は午前・午後の2回もしくは1回」という昨今のブライダル業界の常識にとらわれず、高回転婚礼施設という発想が出てきたわけだ。

一方、東京タワーは、東京を代表するランドマークでもある。映画やテレビに登場することも多く、特別な思い出がある人もいるだろう。いずれにしても、大半の人が東京タワーに好感を持っているのは間違いない。

ここで結婚式・披露宴を行ったり、参加したりすれば、人に言いたくなるはずだ。つまり、SNSでの拡散が期待できる。そう考えた武長社長は、結婚情報誌への広告掲載を抑えて広告費を削減。結婚情報誌に掲載して集客するのが当たり前だった常識も打ち破った。

高い回転率、広告費の削減。そうやってコストが下がった分、挙式・披露宴の価格を下げたので、ゲストハウスの平均より2~3割安くすることができた。

それでいて、食事の評価は高い。たとえば口コミランキングのウェディングパークでは、料理の評価は都内の有名ホテルを抜いて堂々の3位(2018年3月末現在)。コストパフォーマンスが高い店として人気を博するようになった。

【ユニークなプラン】顧客志向の提案

顧客一人ひとりの要望にできるだけ応えるのが一家ダイニングプロジェクトの特徴。ホームページなどで紹介されている様々なウェディングプランは、すべて客の要望から出てきたものだ。

ユニークなプランの数々

  • ●親族中心 少人数お食事ウェディングプラン
  • ●マタニティ・授かり婚プラン
  • ●パパママ応援婚プラン
  • ●平日の挙式プランなど

結婚式を挙げるのは一生に一度でも、会場にはその後、何度も足を運んでほしい。一家ダイニングプロジェクトは、ブライダル事業においても固定客志向。挙式したカップルには、東京タワーが真上に見える屋上に設けられた会員制のスカイバー「tomori TOKYO」(3月から11月まで営業)を利用できるロイヤルカスタマーカードを送っている。思い出の地に、いつでも帰って来ることができる仕組みだ。

また、授かり婚のカップルには、生まれた子どもの1歳の誕生日、パパママ婚の場合は、子どもの誕生日に食事に招待するという特典をつけている。結婚式だけではなく、家族の絆もサポートしようという発想だ。婚礼施設の1階には、世界の様々な食材を使った
「World Seasonally Cuisine」を提供するテラスダイニングタンゴがある。結婚記念日等に、このレストランを愛用するといったリピート需要も期待している。

リピーターの確保を意識することのメリットは、すでに居酒屋で体験体験済み。長期的なつき合いを意識するため、スタッフの接客が、より丁寧になる。

リピーターがいる結婚式場。

【特徴的なサービス】居酒屋のオペレーション

居酒屋では、旬の素材を使った料理を、できたてでサーブするのが当たり前。その発想でウエディングでも、出来立ての料理を出している。

会場併設のキッチンで婚礼料理をつくる

披露宴の招待客にとって料理は大きな楽しみ。「The Place of Tokyo」では、全ての披露宴会場にキッチンを併設。サービス係は、温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちにサーブすることに最大限の努力を払う。居酒屋と同様、「お客様のために」という思いでチームで動いているからこのような連携が可能になる。

婚礼料理は、素材そのものの味を生かした和テイスト。すべての料理が箸でも食べられるようにつくってある。子どもから高齢者まで、誰でも楽しく食べられることを念頭に置いているからだ。人気の料理は「フォアグラのソテーお寿司仕立て」。もちろん、オリジナル料理の考案も可能だ。アレルギー対応食、離乳食にも対応できる。

一方、ウエディングケーキに関しては、すべてオリジナル。パティシエが2人のイメージにあったカタチ、色のウエディングケーキを考案する。世界にたったひとつのケーキは、SNSなどでも評判が高い。

広告費などは削減しても、新郎新婦のこだわりにはとことん寄り添う。それが、コストパフォーマンスの高さを実感させるのだろう。

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vol.56

DXに本気 カギは共創と人材育成

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社

代表取締役社長

井上裕美

DXは日本の喫緊の課題だ。政府はデジタル庁を発足させデジタル化を推進、民間企業もIT投資の名のもとに業務のシステム化やウェブサービスへの移行に努めてきたが、依然として世界に遅れを取っている。IJDS初代社長・井上裕美氏に、日本が本質的なDXに取り組み、加速させるために何が必要か聞く。
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