ファッション
写真/清水健吾 スタイリング/佐藤雄一 編集・文/瀧川修平 | 2015.04.10
プラダといえば逆三角形のアイコンでおなじみですが、黒ウェリントン「PR06RV-F」は3Dカットされたテンプルのメタルパーツに小さくロゴが刻印されるのみと極めて端正。一方、ブロウフレーム風に上下で色を切り替えた茶の「PR04RV-F」には、合い口の補強と同じシャンパンゴールドカラーでシンプルにロゴだけが施されます。ともにクラシックなスクエアシェイプをベースにしているだけあり顔馴染みは抜群。万人に似合う名チョイスです。
PRADA プラダ 上3万4000円(税抜き)、下3万1000円(税抜き)/(ともにミラリ ジャパン TEL:03-5428-6475)
ロゴがなくてもボッテガ・ヴェネタ謹製であることを雄弁に物語るのが、細くカットしたレザーの編み込みによるイントレチャートデザイン。これをメタルで表現し、オーセンティックなウェリントンの智元にあしらったのが「BV2941F」です。フロントは黒ながらテンプルにはクリアブラックのアセテートが使用されているため、同様の意匠が施された芯金が横顔でさりげなく覗くのも見所。モダン裏に刻印された蝶のアイコンもファンには垂涎のはず。
BOTTEGA VENETA ボッテガ・ヴェネタ 5万2000円(税抜き)
ハイブランドのアイウエアを語る上で外せないのが黒縁ブームの立役者、トム フォード。今回はその王道モデルではなく、よりクラシックな表情の「TF5307」を紹介します。ブロウラインから伸びる下リムやクリングスにはシャンパンゴールドカラーのチタンを採用。Tマークがあしらわれたヨロイを斜めにカットすることで奥行きのある目元を演出しました。同社のウェリントンが定番化する今だからこそ、周囲と差別化を図るには最適な選択でしょう。
TOM FORD EYEWEAR トム フォード アイウエア 5万5000円(税抜き)/(トム フォード アイウエア TEL:03-6804-3652)
ビジネスシーンでシャープな目元を演出したいなら、ベースはスクエアながら目尻が吊り上がったディオール オムのキャッツアイシェイプ「CD3288F」が正解。この見所は、ズバリ横顔。マーブルアセテートのウェリントンフロントにシャンパンゴールドのシートメタルテンプルを融合させることで、ラグジュアリーなサイドビューを具現化しました。近寄ることで初めてわかる智元に刻印されたロゴもじつに奥ゆかしく、それでいてアイコニックです。
DIOR HOMME ディオール オム 4万4000円(税抜き)/(サフィロジャパン TEL:0120-54-7750)
クラシックがアイウェアシーンの主流となって早10年。トレンドは次第に丸みを帯び、ボストン、ラウンドへと移行しています。そんな潮流を巧みに汲んだのがジョルジオ アルマーニの今季新作「AR7065QF」。ウェリントンに比べると難易度高めな分、掛けこなすことができればレトロな印象はひとしお。こちらもテンプルをメタルに切り替えることで、今ドキな表情を醸し出しました。フィット感向上のために施されたモダン裏のレザーも心憎い意匠です。
GIORGIO ARMANI ジョルジオ アルマーニ 3万7000円(税抜き)/(ミラリ ジャパン TEL:03-5428-6475)
vol.56
DXに本気 カギは共創と人材育成
日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社
代表取締役社長
井上裕美