人材力

創業15年で売上高20億円に 次なる野望は「世界で一番!」

株式会社誠和工業

代表取締役

文入圭輔

文/宮本 育 | 2020.06.10

Q1起業家・経営者になったきっかけを教えて下さい。

子どもの頃から一番になるのが好きな性格でした。16歳で建設業に入り、技術と経験を積み重ねること、7、8年。尊敬できない人に頭を下げるのは終わりにしたかったのと、技術的にも自信がついてきたため、そして、建設業で一番を目指したいと一念発起し、弊社の専務と共に独立起業しました。

Q2貴社の強み、特徴を教えて下さい。

一番の強みは「機動力」です。現在の建設業界は、被災地復興や東京オリンピックも影響し、慢性的な人手不足ですが、弊社は、協力会社も含めると約100名の人員を確保しています。そのため、多くの現場を切り盛りできるほか、急な依頼にも応じられます。この機動力が、信用にもつながり、依頼してくださるお客様も多いです。

Q3今後の展望、目標を教えて下さい。

とび・土工・コンクリート工事をメインに行っていますが、さらに受注数を拡大していききたいと考えています。また、建築・土木工事を一式請け負う元請業の強化や、海外事業の基盤づくり、そして多角化経営も進めていき、北海道一、ひいては世界一の会社を目指します。

Q4ご自身の夢を教えて下さい。

建設業界に対する“3K(危険・きつい・汚い)”という負のイメージを払拭することです。その一環として地域貢献活動にも力を入れており、少年野球大会の開催、札幌市立菊水小学校の除雪ボランティアを行っています。これらの場面で子どもたちと接する機会もあり、そこで将来、建築・建設業に興味をもってくれる若者が出てきてくれたらうれしいです。

Q5座右の銘を教えて下さい。

「誠心誠意」と「和」です。お客様に対してはもちろん、従業員に対しても誠の心をもって接しています。冬の北海道は工事数が減るため、不安な日々を送る人たちが多いです。弊社に協力してくれる人たちにそのような思いはさせたくないので、当社資材センターで冬期間雇用するなど、対応しています。困った時にだけ声をかけるのではなく、相手が困っている時こそ声をかけ、信頼関係を築いています。

株式会社誠和工業 代表取締役 文入圭輔(ふみいり けいすけ)

1983年生まれ、北海道札幌市出身。16歳で建築・建設業に進み、2006年に誠和工業を設立、2年後に株式会社化。2020年4月で創業15周年を迎え、高層マンションや公共建築物などの施工を中心に業績を着実に伸ばしている。近年では元請工事も担当。2017年1月より海外事業としてミャンマーでの足場施工・リース業もスタート。2019年には運送部門を分社化し「G・S・K」を設立。ほか飲食店、フラワーショップ、スポーツジムの経営など、多角的に事業を展開している。

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vol.56

DXに本気 カギは共創と人材育成

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社

代表取締役社長

井上裕美

DXは日本の喫緊の課題だ。政府はデジタル庁を発足させデジタル化を推進、民間企業もIT投資の名のもとに業務のシステム化やウェブサービスへの移行に努めてきたが、依然として世界に遅れを取っている。IJDS初代社長・井上裕美氏に、日本が本質的なDXに取り組み、加速させるために何が必要か聞く。
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