営業力

地元に愛される「Bar」の再建 逆境をチャンスに変える鍵は“最強のチーム力”にあり

Bar KING

取締役社長

野口慎之助

写真/田村和成 文/金田啓 | 2021.04.12

Q1起業家・経営者になったきっかけを教えて下さい。

飲食事業の現場を経て、やがて不動産事業も任されるようになり、事業継承の形で昨年から取締役社長に就任しました。スタッフの目線をもちながら、経営のスキルも磨いてきたことが今に活きていると感じています。

Q2貴社の強み、特徴を教えて下さい。

会社は人。個性豊かで頼もしい仲間に恵まれていることが、なによりの財産だと感じています。それもすべて、「信頼して仕事を任せる」という西野の姿勢があってこそ。これからも大切に受け継いでいきたい考え方です。

お客様への本当のサービスとはなにか、常に考えているという野口社長。「常連さんにこっそり大盛のサービスをしたら、一時的には喜ばれるかもしれません。でもそれは店に負担がかかって、最終的にお客様へのサービスが行き届かなくなってしまう。むしろ思いやりや心配りといったホスピタリティこそが人の心を動かすのだと、私は信じています」

Q3今後の展望、目標を教えて下さい。

まずは収益を回復すること。営業時間を延ばしつつ、来客動機を増やす試みを積極的に行っていきます。また、今後は会社の知名度や信用度を上げていくことも必要だと感じています。ゆくゆくはサッカーコートをつくりたいし、サッカーチームの運営も手がけてみたい。東京プロマーケットへの上場も視野に入れています。

Q4日常生活で大切にしていることを教えて下さい。

親しき仲にも礼儀ありで、人との距離感を大切にしています。それができなければ、人からの信頼は得られないと思っています。バーの店員と常連さんとの関係に似ているかもしれませんね。

Q5ご自身の強みを教えて下さい。

多少のことには動じない精神力。緊急事態宣言にともなういろいろな出来事を経験して、自分の強みを一層自覚するようになりました。リーダーがぶれなければ、会社はぶれないと信じています。

Bar KING 取締役社長 野口慎之助(のぐちしんのすけ)

鹿児島県生まれ大阪府育ち。メディア系の専門学校を卒業後、飲食事業で店長に。その後、専務として経営を支え、2020年取締役社長に就任。Bar KINGの経営を根幹に、不動産、美容サロン事業なども手がける。

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vol.56

DXに本気 カギは共創と人材育成

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社

代表取締役社長

井上裕美

DXは日本の喫緊の課題だ。政府はデジタル庁を発足させデジタル化を推進、民間企業もIT投資の名のもとに業務のシステム化やウェブサービスへの移行に努めてきたが、依然として世界に遅れを取っている。IJDS初代社長・井上裕美氏に、日本が本質的なDXに取り組み、加速させるために何が必要か聞く。
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