格好良く破天荒に攻めて目指すゴールはホテル一棟経営 | 株式会社裕和クラブ 西野裕明|注目の経営者|SUPER CEO

営業力

格好良く破天荒に攻めて目指すゴールはホテル一棟経営

株式会社裕和クラブ

代表取締役

西野裕明

写真/田村和成 文/中野祐子 | 2018.01.31

バーの経営に不動産事業、そしてフットサル場経営への着手など、積極的に新規事業を展開する裕和クラブの西野社長。今回乗り出したホテルの区分経営の戦略を聞いた。

株式会社裕和クラブ 代表取締役 西野裕明(にしのひろあき)

21歳でバーを経営。その後、テナントビル自体を購入し、売買を中心とした不動産ビジネスを開始。2015年、不動産事業は東京へ進出。趣味が発展してフットサルチーム「裕和フットボールクラブ」を結成し、フットサル専用コート経営にも着手。さらに、ホテルの区分経営と事業を多角化し、収益拡大中。

「見た目はカズ選手のように、経営はもうひとり心酔する芸人の横山やすしさんのように、ハチャメチャであっても自分も周りも面白くするために、守りの姿勢ではなく、攻めていきたいんです」

こう話すのは、裕和クラブの西野社長。取材当日は、子どもの頃から憧れているという、サッカーの三浦知良選手ばりの真っ赤なジャケットで登場した。

大阪で経営するバーのテナントビル購入を皮切りに不動産事業へ参入し、その後、東京に進出した裕和クラブ。さらに、サッカー好きが高じてフットサル場経営に着手するなど、多角的に事業を展開、軌道に乗せてきた。思い立ったら即行動が信条の西野社長が次に狙いを定めたのは、ホテル経営だ。

「まず始めたのは、ホテルの1室を購入して経営するといった、ホテルの区分経営です。マンションの分譲賃貸と同様ですが、設備投資やクリーニングなど管理業務はすべてホテルの運営側が行ってくれるので、こちらは手をかけずに済みます。しかも、宿泊客が対象のため、料金の滞納や住居トラブルがほぼないこともメリットです」

比較的容易に経営できる反面、立地や稼働率を吟味しなければ収益を得られないといったリスクも伴うが、「その点は不動産事業で培ったノウハウを活用しました」と西野社長。

1室目はLCC(格安航空)が多く、インバウンドなどのオリンピック需要が見込める成田国際空港周辺の物件を購入。2室目は都心へも成田国際空港へも好アクセスで、家賃相場も比較的低い東京都江戸川区新小岩の物件を購入。価格はそれぞれ1000万~4000万円ほど。

「一般的な計算式に当てはめた表面利回り(年間収入÷物件価格×100)は7~8%と、収益物件としてはまずまずの利回り。今後は都内をはじめ、大阪、福岡にも物件を購入していく予定」と西野社長は言う。

「大阪は2023年頃にカジノ併設の統合型リゾート(IR)と、2025年の万博誘致を目指す動きがあり、実現すれば観光客の増加が見込めます。さらに、福岡はここ5年ほど福岡空港と博多港から入国した外国人数が最多を更新中。4年前と比較すると3.5倍も増えたとか(2018年1月時点)。

ニューヨークやロンドンなどで福岡発のラーメン店が人気となったことや、酒、明太子などの日本食を目的とした来日が多いと聞きます。ホテル需要のさらなる高まりが期待できますね」

こういった先行投資への資金準備も西野社長は抜かりがない。2017年は新小岩のホテル、さらには起業当時から事務所を構えていた物件を含む不動産10件を購入。

「今後の資本施策も定まり、5200万円の増資が確定しました」

盤石の体制を整え、「近いうちにホテル一棟を経営する」と構想を膨らませる西野社長だが、「あくまでも、働くのは遊ぶため。事業を拡大するのはかっこいいから。経営スタイルは、起業時から全然変わりませんよ」と、笑顔で話した。これからも独自の流儀を貫き、ゴールを見据えて走り続ける。

SUPER CEO Back Number img/backnumber/Vol_34_1538711080.jpg

vol.34

SPEEDA・NewsPicksで躍進! 世界を狙う組織のつくり方

株式会社ユーザベース稲垣裕介

「経済情報で、世界を変える」をミッションに掲げるユーザベースは、企業・業界情報プラットフォーム「SPEEDA」やソーシャル経済メディア「NewsPicks」など経済情報に軸を置いた事業を展開。創業5年目で海外へのサービス提供に乗り出し、2016年には東証マザーズへ上場。快進撃の背景にあるものとは?
SUPER SELECTION 医療特化 スーパー・ドクター Passion Leaders

ブランジスタが手がける電子雑誌