ファッション
写真/米田樹央(Roaster) スタイリング/佐藤雄一 構成・文//瀧川修平 | 2017.02.10
スーツ16万5000円/ボリオリ(ボリオリ 東京店:TEL 03-6256-0297)
甲の薄めなストレートチップデザインの「ロテン ジップ リセ ウェンジ」は、スラックスの裾でシューホールのDカン部分を隠せばドレッシーなダービーシューズさながらに履きこなせる好例。今回集めたドレス顔ブーツでは唯一となるラバーソール仕様で、内側には脱ぎ履きの時間を劇的に短縮してくれるサイドジップを搭載。楽ちんな使い勝手と上品な見た目を兼ね備えた、価格もお値頃な当企画随一の狙い目です。
トリッカーズが誇る定番のカントリーブーツを、インポートシューズの実力派セレクトショップ、トレーディングポストがリプロダクト。同店ドレス部門の総称である「デュークスコレクション」のスマートなラストに乗せ換えることで、持ち前のゴツさを緩和させました。メダリオンやウィングチップなどの英国的な意匠も、黒一色なら落ち着いた雰囲気に。ビジネスシーンでのジャケットスタイルにもすんなりと合わせられます。
ミドルカットのサイドジップブーツは、イタリアのマルケ州を代表する専業ブランド、サントーニ謹製。ロングノーズ、チゼルトゥによる流麗なシルエットもさることながら、見所は柔らかなディアスキンに施されたアンティーク仕上げ。職人が一点一点手作業で作り上げる絶妙な色ムラは芸術の域といえます。糸切れや水が混入しにくいのは、技術力の高い伏せ縫いの賜物。クォリティも確かな、オンオフ使える名靴です。
イタリア語で“完璧”を意味するペルフェットは、グッドイヤーウェルト製法のお値頃なドレスシューズが顔を揃える国産ブランド。日本人の足に合わせたヒールカップにより、長時間着用しても疲れにくいと評判の注目株です。オンオフ使えるスウェードのサイドゴアブーツも例に漏れず、脚を長く見せる細身のロングノーズデザインながら履き心地抜群。ジャケパンスタイルに最適なお供となること請け合いです。
古き良きアメリカンウェアをベースとする日本のアパレルブランドから、ウンチク満載な変わり種ブーツをリコメンド。現代日本では見かけることのないボタン留めのデザインは、欧米じゃ洒落者が好むフォーマルな様式の一つなのだとか。モチーフとなったのは、『ゴッドファーザー2』でロバート・デニーロ演じるヴィトー・コルレオーネの足元というからファンにとっては垂涎かと。9つ並んだ水牛ボタンを着脱するための専用フックは3200円(税抜き)。気になる方は併せて購入するのが正解です。
vol.56
DXに本気 カギは共創と人材育成
日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社
代表取締役社長
井上裕美