ファッション
写真/岡田純也 スタイリング/福山慎吾 文/増岡真理 | 2014.10.10
スーツ 28万6000円/ベルヴェスト、ベスト 2万9000円/ドルモア、シャツ 2万7800円/エリッコ フォルミコラ、靴 6万9000円/サントーニ(以上ビームス ハウス 丸の内 TEL:03-5220-8686)、アタッシュケース 32万円/スウェイン・アドニー(ヴァルカナイズ・ロンドン <br/>TEL:03-5464-5255)
イタリア靴のメッカ、職人文化の根付くマルケ州で1977年に創業されたサントーニ。ひとつの製法にこだわり靴づくりを行う老舗メーカーが多いなか、モデルに合わせて自在に多彩な製法を駆使するのが大きな強みであり特徴です。それは若いメーカーならではの柔軟性と確かな技術力があってこそ。伝統と革新を併せもつ、現代イタリアを代表するシューブランドと言えるでしょう。
1879年の創業以来、多くの一流ブランドのOEM製品を手がけてきたことからもその品質の良さがうかがえる英国の老舗シューメーカー、クロケット & ジョーンズ。足を守るという靴本来の機能を追求した堅牢なつくりで、履くほどに足になじみ、フィット感を味わうことができます。ロングノーズ気味でスクエアトゥの靴型が洗練された雰囲気を醸し出す一足です。
2006年創業の新鋭ブランド、ガジアーノ & ガーリング。その最大の魅力であり特徴は、既成靴にビスポークの美学を落とし込んだ靴づくり。例えばソールひとつとっても、通常ビスポークシューズ以外では使うことのできない超老舗タンナー、J&F.J.ベイカー社のものを使用しています。選び抜いた素材だけを使い、随所に見られる細かなディティール、履き心地へのこだわりは、ビスポークシューズと見紛うほどのクオリティ!
見る人が見れば必ずそれとわかる洗練された美しさを湛える、エドワード・グリーンの靴。英国靴の聖地、ノーザンプトンに拠点をもち、この地で発展した伝統的なグッドイヤーウェルト製法でつくられる靴は、少量生産で品質重視。頑丈かつ軽快な履き心地で一生モノの一足になること間違いなしです。決して華美になりすぎず品格を湛えたその佇まいは、履く者の堅実さとスマートさを印象付けます。
「イタリアの良心」と評されるエンツォ・ボナフェの靴。細部にまでこだわり、ほとんどの工程を職人による手作業で行う丁寧な靴づくりとその賜物である美しいシルエット、極上の履き心地が魅力です。前ローマ法王をはじめ、世界中のセレブリティに愛されているのもうなづけます。中でもダブルモンクは「ジョン・ロブかボナフェか」といわれる逸品。CEOにふさわしい一足といえるでしょう。
vol.56
DXに本気 カギは共創と人材育成
日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社
代表取締役社長
井上裕美