ファッション
写真/小林孝至 スタイリング/佐藤雄一 文/瀧川修平 | 2015.12.10
懐古的な存在だったチェスターコートがモダンに返り咲いたのはラルディーニの功績が大きい。理由は細身にして美しいシルエットと、胸のバルカポケットに見られるこだわりの作りにしてお値頃な価格帯にあります。今季新作も例に漏れずシンプルにしてエレガントに見映える工夫が満載。バイアスにとられた織り目が特徴的なウールボディはふんわり厚手ながらとっても軽量、オンオフ問わず着回しやすいのはこの素材感の賜物です。
LARDINI ラルディーニ 11万6000円(税抜き)/(ビームスF TEL:03-3470-3946)
戦時に用いられたミルスペックコートであること、ロイヤルワラントを授かった名門であることからトレンチの元祖とされる英国の2社はつとに有名ですが、そのどちらの栄誉にも先んじたのがアクアスキュータム。今回紹介するのは歴史的名作「プリンスゲート」のモダナイズドモデル。ボディには撥水性の高いコットンギャバジン、アクアテックを採用。シルエットも細く昇華させることでより現代的な着こなしが可能となりました。
Aquascutum アクアスキュータム 18万円(税抜き)/(レナウン プレスポート TEL:03-5468-5640)
ホースブランケットを出自に持つダイヤモンドキルティングジャケットのリーディングブランド、ラベンハムから今季デビューした「ユーストン」はファンならずとも注目すべき新作です。ビジネスユースしやすい着丈長めなステンカラーデザインを上質なフランネルで構築。前立てを比翼仕立てに、裾やポケットのパイピングを排除し、襟も表ではなく裏側をコーデュロイに切り替えることで、いつになく上品な見た目を叶えてくれます。
LAVENHAM ラベンハム 7万3000円(税抜き)/(ブリティッシュメイド 青山本店 TEL:03-5466-3445)
すこぶる寒い真冬日には、モコモコのダウンジャケットを着て出社したいもの。とはいえステッチングされたスポーティなデザインじゃスーツ姿には不釣り合いです。そこでオススメしたいのがヘルノ、ラミナーシリーズの中綿コート。フェザー混ダウンがたっぷり詰まっているにも関わらず見た目はスマートにしてスタイリッシュ。フードはジップで着脱可能、スタンドカラーに早変わりしてビジネスシーンにもハマり、コート姿を格上げします。
HERNO ヘルノ 13万円(税抜き)/(ヘルノ プレスルーム TEL:03-6427-3424)
vol.56
DXに本気 カギは共創と人材育成
日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社
代表取締役社長
井上裕美