ファッション
写真/小林孝至 スタイリング/佐藤雄一 文/瀧川修平 | 2015.12.10
イバリの効く一生モノが欲しいなら、まずは英国随一の高級グローブ、デンツから探すのが正解。アイコンレザーは耐久性がありしなやかなペッカリーと呼ばれるイノシシ革。ただ値が張るのが玉に瑕ゆえ、今回はアンダー3万円で購入可能なディアスキンボディにラビットファーライニングをコンビにしたコストパフォーマンスモデルをリコメンド。飽きのこない見た目とフワフワな着用感は、冬のマストアイテムとなること請け合いです。
DENTS デンツ 2万8000円(税抜き)/(伊勢丹新宿店 TEL:03-3352-1111)
映画『ローマの休日』をはじめさまざまな劇中でも使用されてきた名門、メローラ。1870年に創業して以来、ナポリの自社工場で全行程ハンドメイドによる名品を作り続けてきた名門です。比較的華奢なデザインが多い中、ここに紹介するのは手足がかじかむ真冬のオフスタイルにハマる、外縫いのほっこり肉厚なムートン仕様。肌触りの良いベビーラムスキンは防寒性抜群、裾を折り返してボアを露出させてもお茶目な印象が際立ちます。
MEROLA メローラ 2万371円(税抜き)/(コンドッティ TEL:03-6427-9277)
一方フランスからは、1892年に創業したガンコスが名前を変えて今に至るコースをピックアップ。伝統工芸を極めた人間国宝が存在する同ブランドには、エルメス他名だたるビッグメゾンがグローブ製作を依頼するほどだとか。その今季の狙い目は牛の胎児の革であるハラコとスムースレザーを黒一色で切り替えたコンビモデル。光沢感のある長めの毛足はリッチにして好アクセント。起毛感のあるコートとの相性は言わずもがなです。
CAUSSE コース 6万8000円(税抜き)/(ストラスブルゴ TEL:0120-383-563)
革製品の産地として名高いフィレンツェ、ベッキオ橋の袂に店舗を構えるマドヴァからは内縫いのコンビデザインをご紹介。甲に茶、手の平を黒革で切り替え、リングベルトを施した薄手のラムレザーグローブは着けても良し、コートの胸ポケットにチーフ代わりで挿してもサマになります。ライニングにはカシミア、ヤク、ウールを混紡した上質ニットを採用。温かくアクセントにもなるすっきりシェイプは冬の相棒にもってこいです。
Madova マドヴァ 2万3000円(税抜き)/(伊勢丹新宿店 TEL:03-3352-1111)
フェリージのグローブが出色なのは同バッグでお馴染みのアイコニックな意匠が随所に潜んでいる点。中でもオススメなのはキメ細やかなレザーにクロコの型押しを施した変わり種。光沢感のある斑の存在感と内縫いによる華奢なフォルムが相まって、ラグジュアリーな印象を醸し出してくれます。ライニングのカシミアニットにはブランドのシンボルカラーであるイエローを採用、着脱のたびに覗く鮮やかな差し色もひと目惚れポイント。
Felisi フェリージ 1万8000円(税抜き)/(フィーゴ TEL:03-5772-8348)
vol.56
DXに本気 カギは共創と人材育成
日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社
代表取締役社長
井上裕美