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超小型GPS搭載シューズで 認知症高齢者の徘徊問題を解決

2017.05.23

認知症高齢者の徘徊問題、その家族や介護スタッフの状況に心痛した山田玉栄代表が、問題解決の助力となるべく独自開発したGPS機能搭載の「GPシューズ」。

株式会社チェリー・BPM 代表取締役 山田玉栄
神奈川県横浜市出身。文化服装学院卒業後、アパレルメーカーに勤務。その後、介護福祉士を経て独立し、東日本大震災のあった2011年8月11日に起業。パタンナーとして培った創造力と、認知症高齢者を介護してきた実務経験を生かして、デザイン性と機能性に優れる「GPシューズ」を開発。現在に至る。

「超小型GPS端末である『GPキューブ』を靴の内部に収めたのが『GPシューズ』です。検索アプリ『イマココアプリ』を使うと、いつでもGPシューズを履いている人を見守ることが可能で、離れて暮らす両親などの動向をいつでも確認できるため、介護の現場で役立てていただけます」と語る。

介護福祉士の経験がある山田代表は、どれだけ認知症が進行しても、どの患者も靴だけは履いて外出していたことを思い出し、GPSを靴の中に仕込むという、現場発想の着想に至った。山田代表を商品開発へと突き動かした背景には、徘徊による行方不明や事故をなくしたい、また介護のために離職する人を救済したいという思いがある。

超小型GPS端末(徘徊感知器)「GPキューブ」

チェリー・BPMが独自に開発した超小型のGPS通信端末。軽量・コンパクトなため、シューズをはじめ、さまざまなグッズに組み込むことが可能。

GPキューブ対応シューズ「GPシューズ」

シューズのかかと部分に、GPキューブ(超小型GPS端末)を組み込みんだもの。認知症高齢者が徘徊しても、足元から発信される信号をもとに、どこにいるのかをすぐに検索可能。重さは普通の靴と比べ、約30g増えるだけだが、得られる安心は、比べものにならないほど大きい。

スマートフォン徘徊感知アプリ「イマココアプリ」

GPキューブやGPシューズを身につけた人が「今どこにいるのか」をスマートフォンから簡単に確認できる、無料の専用アプリ。

GPS製品の国内特許も取得している。

 

株式会社チェリー・BPM 公式ホームページ

株式会社チェリー・BPM(代表取締役)山田玉栄
【GPS機能搭載シューズが実現する みんなで見守る優しい社会】

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vol.56

DXに本気 カギは共創と人材育成

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社

代表取締役社長

井上裕美

DXは日本の喫緊の課題だ。政府はデジタル庁を発足させデジタル化を推進、民間企業もIT投資の名のもとに業務のシステム化やウェブサービスへの移行に努めてきたが、依然として世界に遅れを取っている。IJDS初代社長・井上裕美氏に、日本が本質的なDXに取り組み、加速させるために何が必要か聞く。
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