2017.05.23
「超小型GPS端末である『GPキューブ』を靴の内部に収めたのが『GPシューズ』です。検索アプリ『イマココアプリ』を使うと、いつでもGPシューズを履いている人を見守ることが可能で、離れて暮らす両親などの動向をいつでも確認できるため、介護の現場で役立てていただけます」と語る。
介護福祉士の経験がある山田代表は、どれだけ認知症が進行しても、どの患者も靴だけは履いて外出していたことを思い出し、GPSを靴の中に仕込むという、現場発想の着想に至った。山田代表を商品開発へと突き動かした背景には、徘徊による行方不明や事故をなくしたい、また介護のために離職する人を救済したいという思いがある。
チェリー・BPMが独自に開発した超小型のGPS通信端末。軽量・コンパクトなため、シューズをはじめ、さまざまなグッズに組み込むことが可能。
シューズのかかと部分に、GPキューブ(超小型GPS端末)を組み込みんだもの。認知症高齢者が徘徊しても、足元から発信される信号をもとに、どこにいるのかをすぐに検索可能。重さは普通の靴と比べ、約30g増えるだけだが、得られる安心は、比べものにならないほど大きい。
GPキューブやGPシューズを身につけた人が「今どこにいるのか」をスマートフォンから簡単に確認できる、無料の専用アプリ。
vol.56
DXに本気 カギは共創と人材育成
日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社
代表取締役社長
井上裕美