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西中千人による「一瞬に煌めく永遠 ガラスアートの瞑想空間へ」が6/20まで日本橋高島屋にて開催

2017.06.02

ロンドンやニューヨークのアートフェアで注目されるガラス造形作家・西中千人によるインスタレーション「一瞬に煌めく永遠 ガラスアートの瞑想空間へ」が、日本橋高島屋1階ホールにて開催されている。リサイクルガラスを使った巨大なアート作品は、世界初の試み。作者が環境問題にも訴えかけるアート展で、地球資源に思いを馳せ、瞑想の機会を持ってはいかがだろう。2017年6月20日まで。

ガラスという素材に取り組み続けるアーティスト西中千人が、「アートで地球資源の循環型社会を考える」をテーマに、ガラスびんメーカーとの共同プロジェクトによるインスタレーション作品を完成。日本橋高島屋1階のホールに展示中だ。

2mにも及ぶ煌くガラスのオブジェが立ち並ぶアート空間は、見る人の感覚や認識を解放し、自由なイマジネーションの世界へと誘う。光の彫刻、枯山水の庭、広大無辺の宇宙、理想郷、古代の神話、未来への想いなど、「見る力」「想像する力」を心地よく刺激する空間になっている。

このインスタレーションは芸術性、新規性に加え、もう一つのコンセプトがある。それは、びんのリサイクルから一歩進んだ、アートが環境問題を訴えるアップサイクルの実現だ。

市場から回収したガラスびん70%をリサイクルしたガラスを溶かし、巨大なアート作品を制作するのは、世界初の試みだ。作品は「一瞬と永遠」をテーマに、循環する命、資源について、一人ひとりが考えるきっかけを作ることを目指したという。

このプロジェクトは、ガラスの循環型社会を担う日本耐酸壜工業株式会社とのコラボレーションにより始動。日本企業の最先端技術と融合することで生まれたアート空間は「地球資源の循環型社会」に思いを巡らす契機となることだろう。

 

 

 

 

ガラス造形作家 西中千人

西中千人は、砕けたガラスの不完全な美しさの中に生命の儚さ、強さを表現してきたガラス造形作家。カリフォルニア芸術大学でガラスアートと彫刻を学んだとき「欧米の物真似ではない、日本人の感性から生まれるべき、私自身の表現を追い求めた」と言う。

茶碗のヒビ割れを敢えて金で継ぎ、景色として愛でる「金継」や、禅の思想から生まれ、侍の文化と共に発展した 砂利と石だけで滝や大海、宇宙観を表す「枯山水」庭園などにインスピレーションを得た、斬新なガラスアートで知られている。

「ガラスは割れる 人は死ぬ だから、今この一瞬を生きる」というメッセージとともに、彼の作品が発するのは「生命のエネルギー」。西中千人が新たに挑んだガラスアートの瞑想空間は、訪れる人に「一瞬に煌めく永遠」を体験させてくれる。

 

「悠久の種」W44 x D32.5 x H18cm
光(ガラス)の粒で生命の煌めきを表現した作品。

「穏やかな未来のために祈る」W61 x D16 x H43cm
森の空気のように静謐に佇み、穏やかな未来に向かって光と時間(とき)を導いてゆく ”トビラ” を 表現した作品。

「転生 焔(てんしょう ほむら)」W19.5 x D19.5 x H26cm
ヒビで生命の儚さと強さを表現した作品。

 

【プロフィール】
西中千人(にしなかゆきと)
1964年、和歌山県生まれ。星薬科大学卒業後、カガミクリスタル勤務を経て、カリフォルニア芸術大学にてガラスアートと彫刻を学ぶ。帰国後、1998年、ニシナカユキト GLASS STUDIO 設立。ロンドン、ニューヨークのアートフェア、国内百貨店美術画廊、美術展で作品を発表。自ら作った器を叩き壊し再び溶かして継ぐ「ガラスの呼継」、日本庭園にガラスを取り入れた「瑠璃庭園」など日本の伝統を礎にした新しい表現に挑む。2014年、吉川美術館 爲三郎記念館での西中千人展、ガラス=光を取り入れた日本庭園と数寄屋建築の中でのインスタレーション「夢で見た花」「補陀落」が注目される。第1回現代ガラスの美術IN薩摩」大賞、WIRED主催「CREATIVE HACK AWARD 2013」グラフィック賞受賞。

 

西中千人「一瞬に煌めく永遠」~ガラスアートの瞑想空間へ
・会 期:5月31日(水)~6月20日(火)
・会 場:日本橋高島屋1階正面ホール

【問】日本橋高島屋 TEL:03-3211-4111(代表)
西中千人 公式サイト
http://www.nishinaka.com/

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DXに本気 カギは共創と人材育成

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社

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井上裕美

DXは日本の喫緊の課題だ。政府はデジタル庁を発足させデジタル化を推進、民間企業もIT投資の名のもとに業務のシステム化やウェブサービスへの移行に努めてきたが、依然として世界に遅れを取っている。IJDS初代社長・井上裕美氏に、日本が本質的なDXに取り組み、加速させるために何が必要か聞く。
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