株式会社POLARIS SUPER CEO

特許取得の「Air LEDs(エアレッズ)」を筆頭に圧倒的な商品力で業界を牽引

株式会社POLARIS

代表取締役

三戸 理

写真/中野久美(コマーシャルブレーン) 文/西倫世 | 2020.01.10

日本を代表するメーカー出身の技術者が集い、市場のニーズにあわせたLED照明を開発している株式会社POLARIS。自社工場を持たないファブレスメーカーで、円滑なPDCAにより商品力を高めることに成功。2019年の1月には空冷ファンと放熱板を組み合わせたPOLARIS独自のLED照明「Air LEDs(エアレッズ)」を開発し特許を取得した。その圧倒的な開発力と商品力について、三戸代表に話を聞いた。

株式会社POLARIS 代表取締役 三戸 理(みと おさむ)

1971年生まれ。兵庫県神戸市出身。関西学院大学法学部卒業後、1995年、昭和シェル石油株式会社入社。1998年、家業である株式会社三信商会を継承し、社長に就任。2012年6月、LED照明のファブレスメーカーとして、株式会社POLARISを設立。趣味は学生時代から続けるサッカー。週に1回はフットサルを楽しむ。

ファブレス化により「高い企画力×高性能×低価格」を実現

消費電力が少なく長寿命が特徴であるLED照明。今や世界中でこのLED化が推進され、国内では2030年までにあらゆる照明を高効率照明とすることが閣議決定された。そんななか、照明業界で頭角を現してきているのが株式会社POLARISだ。

「当社の特徴は、自社工場を持たないファブレスメーカーという点。日本を代表する大手メーカー出身の技術者が企画設計した商品を海外の工場でつくり、輸入しています。新商品の立ち上げ時は、技術者が工場に足を運び直接技術指導しています」

提携先の工場との関係性を丁寧に築き上げてきたことで自社商品の高性能化に成功し、その結果、顧客からの信頼を得て、実直で丁寧な仕事ぶりが高い評価を得られるようになったという。

設立当初から最前線で営業活動に尽力する山崎新平氏。「弊社の製品の魅力は信頼性の高さ、施工の容易さ、そしてコストパフォーマンス。技術者が海外の工場に直接出向いて技術指導を行うことで、一般的な市場価格より低価格で高性能な製品が完成します」

「自社で工場を持つと、設備投資に費用がかかりますが、単純にコストの問題で海外に工場を置いているわけではありません。近年、LED照明は急速な広がりをみせているので、求められる機能や性能もその都度変わっていきます。迅速に顧客ニーズに対応するためにも自社で工場を構えるのではなく、それぞれの専門分野に特化した工場を正確にセレクトすることが、高性能と低価格の両立につながります」

使用環境によるが、LED照明の寿命は一般的に白熱灯の10~15倍、蛍光灯は3~5倍と言われている。さらに消費電力も少なく、長期的にみると大幅なコストダウンにつながるが、照明をLEDにするには取り換え工事が必要になるため、時間と手間、導入コストがかかってしまい、なかなか踏み切れない企業があるのも現状。そこで考案したのが、既存の器具にそのまま取り付けられる「Air LEDs(エアレッズ)」だ。

2019年1月に縦型「Air LEDs」の特許を取得

続けて2019年9月に横型「Air LEDs」の特許を取得

「Air LEDs」は、日本製のファンを使用することで長寿命に。また、小型化に成功したことで、灯かりの部分のみ交換すれば従来の照明器具や街の景観はそのままに、省エネを実現できる。ファブレスメーカーの利点を活かしたPOLARISならではの商品だ。

「水銀灯のような大きな光源をLED化できるランプです。本来LED照明で水銀灯と同じ明るさを出そうとすると、かなり大型化してしまいます。なぜなら、LEDは電子機器。とても熱に弱いので故障しないよう大きな放熱板が必要になるからです。

ですから、我々は熱を逃がすための空冷ファンを取り付けて、熱を逃がす仕組みをつくりました。空冷ファンを付けるというアイデア自体は他社でも取り組んでいましたが、ファンはLEDチップに比べると寿命が短く、LEDが長持ちしてもファンの製品寿命が短いためにLED照明に求められる期待寿命の実現が困難とされていました。POLARISも試験段階で多くのトライ&エラーを繰り返しましたが、中国や台湾製のファンモーターでは期待寿命が担保できませんでした。

そこで、POLARISのLED照明ユーザーでもあった日本電産様にLED照明用のファンモーターを開発していただき、他のLED照明と同等の期待寿命を実現することができました。工場は海外にありますので、“MADE IN JAPAN”とは言えませんが、日本の技術力で完成させた“MADE BY JAPAN”の商品とでもいいましょうか。2019年1月に縦型、9月に横型の『Air LEDs』の特許を取得しました」

環境に配慮し“人の心も明るくする”照明メーカーに

この「Air LEDs」を採用するメリットは、施工が容易なため導入コストを抑えることができる点、従来の照明と大きく配光やデザインなどの照明環境を変えることなくLED化できる点、そして既存器具をそのまま使用するために産業廃棄物を増やさないという点など、本当の意味での省エネや今まで通りの照明環境を守ることができ、より社会に貢献することができるという。

「駅前や商店街の街灯をLED照明に取り換えてしまうと、長年愛されてきた街の景観が変わってしまいますが、この『Air LEDs』なら照明器具はそのまま、灯かりの部分を取り換えるだけでいい。LED照明は省エネで社会貢献度が高いと言われていますが、今まで使っていた器具を捨てるとなると廃棄物を増やしてしまう。それでは本当の意味でのエコにはつながらない。そういった側面でも、我々の『Air LEDs』は意義のあるものだと考えています」

「2019年度は認知度が高くありませんでしたが、今後、『Air LEDs』は主流となり得る魅力を持っている商品です。既存の照明環境を守りながら、産業廃棄物を増やさないという強みをアピールしていきたいですね」と三戸代表。

現在、POLARISの製品は多くの場所で活躍している。私有地の街灯やガソリンスタンド、自動車教習所の道路灯としても採用され、ニーズの高まりを感じていると三戸代表は言う。

「弊社の製品も少しずつ官公庁や病院といった公共機関でも導入していただくことができるようになりました。売上高も堅調に伸びており、POLARISという会社と製品も少しずつ認知度があがってきたと実感しています。これまではメーカーとして卸売りをしていましたが、2019年は直売チームを結成。建設業の工事許可も取得しましたので、現地調査から製品の選定、施工までを請け負い、これまで以上に幅広いアプローチで当社の商品を広めていきたいと考えています」

企業情報

  • 株式会社POLARISぽらりす
  • 独自開発による高性能かつフレキシブルなLED照明を提供。日本人技術者が商品開発を行い、LEDがもつ課題(直進的で強い光、色合い、既存の照明器具に入らないなど)に取り組んでいる。また、照明は生活の大事な基盤となる社会インフラであるため、できるだけ現状の照明環境を大きく変えることなく、自然にLED照明に移行できるよう製品開発をしている。あえて自社工場を持たない“ファブレスメーカー”の形態を取り、自ら選定した工場で、製造ラインの構築から製品完成まで立ち会う。そうすることで、品質管理・向上を徹底し、顧客の細かなニーズを実現している。カスタム対応は、当社の優位性の一つ。
  • 業種
    製造
  • 本社
    〒553-0003
    大阪府大阪市福島区福島7-14-18
  • 設立
    2012年6月26日
  • 上場
    非上場
  • サイト
  • Tel
    06-6455-8612
SUPER CEO Back Number img/backnumber/Vol_46_1602246915.jpg

vol.46

未来のためのスクワット 飲食業界の革命児がポストコロナに考えること

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代表取締役社長グループCEO

松村厚久

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