人材力

若さこそ最大の武器! 飛び立つ学生起業家の“滑走路”

株式会社KASSORO

代表取締役

杉本悠翔

写真/田村和成 文/中野祐子 | 2019.12.10

社名の通り、若手起業家(飛行機)が飛び立つ「滑走路」として、学生を中心とした若者の人材教育や支援を行う株式会社KASSORO。自身も起業家としてさらに成長し、日本の活性化にも貢献したいという杉本悠翔代表。そのビジョンを聞いた。

株式会社KASSORO 代表取締役 杉本悠翔(すぎもとゆうと)

1993年兵庫県生まれ。京都産業大学外国語学部イタリア語学科に進学するが、起業家になるべく中退。光回線の営業会社の立ち上げから携わり、優秀な人材を多数育てた経験と実績から、起業を目指す学生の教育・支援事業に乗り出した。2019年株式会社KASSOROを設立。

勇気と覚悟を持って「やりきる力」を教え込む

学生時代から事業を興し、大企業へと成長を遂げた事例は多数あり、社会への影響力から起業家を目指す若者が増えている。一方で、起業の華やかな面だけに捉われて中身がない若者、起業どころか目標が見つからない若者も少なくない。

「やりたいことがないのは、何もしていないからです。自分が動き出せば、それがやりたいこと、起業につながるのです」

こう話す杉本悠翔代表は26歳で起業。十分若いが、自身は「遅かった」という後悔の念が先述の言葉となり、学生起業家の教育・輩出に注力している。

「仲間のためなら命をかけられる」という情に厚い杉本代表。「自分は弱い人間なので逃げ道を断つためにも経営者になりました」と自らを追い込み、挑戦を続ける。

「学生時代は『起業、社長ってかっこいいな』と思っているだけで、親のスネをかじって遊んでばかり。そんな時、ある教授から『自力で生活をしたこともない人間に起業なんて不可能。今すぐ大学を辞めなさい』と叱咤され、目が覚めました」

その後、大学を中退し自立した杉本代表。知人の紹介で光回線の営業を始めたところ、頭角を現し、組織構築やスタッフ育成などを一任される。この実績と経験から「学生起業のサポートこそ、自分のやりたいことだ」と、KASSOROを立ち上げた。

KASSOROの人材教育は、ダイレクトマーケティングによる実践形式において、起業や就職活動、社会人としても必要なスキル習得、マインドセットを行っていくことが特長。

自社で展開するインターネット回線やホームセキュリティーなどの訪問販売に学生自身が携わり、契約や売上といった目標を達成すれば裁量権を持つポジションが与えられる。会社を経営していくように「販売戦略や人員の確保と育成、売上管理」などを行うことで、力を磨くことができる。

「見ず知らずのお宅を訪問しての営業は緊張もするし、門前払いも当たり前。時には辞めたくなることもあるのですが、経営者になればそう簡単に会社を投げ出すわけにはいきません。

大切なのは“どんな壁も乗り越えやりきる”こと。よく経営者に必要といわれるリーダシップやマネジメント力なんて後からついてきます。勇気と覚悟を持ってやりきる力が起業や会社経営には不可欠ですから、学生には苦難を味わってもらうのです」

「目標がない」から一転「学生起業家」へ

KASSOROでは、SNSで若者を募集し、事業内容の紹介や起業に関する無料セミナーを定期的に開催。スピーカーとなるスタッフも学生をはじめ同世代のため、続々と学生起業家を目指す人材の獲得に成功している。

また、若者同士をつなぐイベントや、さまざまな業種業態で成功する起業家の講演会なども行い、参加者は100人を超えることもあるという。

※イベント、セミナーの様子

さらに創業一期目にして早くも学生起業家を輩出。情報通信事業で起業を果たした古井田宏輝氏(KASSORO専務 兼 株式会社Y’s代表取締役)は、「KASSOROはB to Cが基本ですが、起業した株式会社Y’sでは、B to Bを軸に事業を拡大します」と目標を掲げる。

岩尾拓也氏(KASSORO食事業部長 兼 BNN代表)は、京都初のバナナジュース専門店BNNを開業。「学生での起業を目指していましたが、杉本代表のスピーディーな行動力に刺激を受けました」

この勢いを緩めず、三期目までに10人の学生起業家を輩出する目標を達成すべく、人材募集も強化。その責任者・西 渓水人事部長は、「目標がなく就活のために大学に通っている、という学生にも来て欲しいです。KASSOROは、そういった方の変化と成長を図る場所でもあります」と語る。

古井田宏輝氏/KASSORO専務 兼 株式会社Y’s代表取締役

岩尾拓也氏/KASSORO食事業部長 兼 BNN代表

西 渓水氏/KASSORO人事部長

「今後はここから飛び立った起業家とシナジーを起こし、KASSOROという圧倒的な力を持つ集団を形成したい。また、起業はできるだけ早い方が良いと思うので、子ども向けの起業教育プログラムを構築し、日本の教育改革や経済活動の活性化を図る構想も描いています」

失うものも守るものもない、失敗しても挽回の時間が十分にある、ただひたすらに挑戦できる「若さこそ最大の武器」という杉本代表と学生起業家が日本の新たな活力になってくれる。

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vol.41

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