スピリット力

ゴルフは最強のビジネスツール! 欧米式ビジネスコミュニケーションを学べ

M-STYLE GOLFING ACADEMY

代表

松本裕之

写真/片桐圭 文/伊藤聴  動画/ロックハーツ | 2019.02.12

サラリーマン時代にゴルフを通じて取引先との関係性をつくり、大きな商談を何度も成立させた経験から、ゴルフとビジネスの関係性に着目した松本代表。アメリカで修得した欧米式のゴルフで、現在は200名以上の経営者やビジネスマンを中心に、ゴルフスイングづくりだけではなくビジネスツールとしてのゴルフについても指導している。

M-STYLE GOLFING ACADEMY 代表 松本裕之(まつもと ひろゆき)

M-STYLE GOLFING ACADEMY代表兼プロコーチ。大手IT企業勤務を経て独立。会社員時代にゴルフを通じて顧客との関係性を確立し、幾度となく商談を成立させるプロセスを経験したことでビジネスとゴルフの関係性に着眼。その後、アメリカやオーストラリアに渡り、欧米式のゴルフメソッドを習得する。現在はプロコーチとしてゴルフレッスンを行うだけでなく、ゴルフを通じたビジネスを始め、コンサルティングや講演なども実施している。

ビジネスツールとしてのゴルフ。そう聞いてもピンとくる人は多くはないだろう。ゴルフをあくまでスポーツの一種と考えてしまうと、ビジネスとつなげるには違和感を感じるのは否めない。しかし、松本代表によるとゴルフはビジネスに通じることが非常に多く、欧米では社交の場としても利用されているのだという。

「一緒にビジネスをするにあたって信用に足る人物かどうかを見極めるにはゴルフは最適です」そう言って、松本代表は語りはじめた。

「全く知らない人であっても18ホールを一日一緒にプレイしていたら、その人がどのような人物なのかはほぼ確実にわかります。これまでの経験上、そこで感じた印象は、ビジネスの場に置き換わったとしても大きく変わることはありません。プレー内容や一緒に回っている人たちへの立ち振る舞いはゴルフの中だけでなく、普段のその人の人間性が顕著に現れるからです」

特にプレーの中でピンチの状況に陥ったとき、相手がどのような対応を取るのかでビジネスとしての見極めやリサーチができると松本代表。

「ゴルフはプロであっても、18ホールすべてのプレーがうまくいくことは少ないです。つまり、どんなに調子が良いときであっても必ずピンチの状況はやってくるということです。そんなとき、周囲が見えずに盲目的になってしまったり、「どこが悪いんだろう……」と自分の世界に入り込んでしまう人は、仕事でも同じような対応を取りがちです。

一人ですべて抱え込んでしまい、余裕のない対応を周囲にとる傾向があるのです。逆に調子が悪いときでも、うまくリカバーしたり、機転を効かした対応がとれる人は、普段から視野を広く持って周囲を見ていますし、実際に一緒に仕事をしてもリスクマネジメントが上手な人が多いです」

座学では、周囲に対する気配りや振る舞いのほか、ホール毎のプレー時間などを具体的に算出。ロジカルな思考も学ぶことができる。

また、マインド面だけでなく、プレー内容に関してもゴルフはビジネスとつながる部分が多い。

「私は、もともとIT企業で30年ほどセールスを担当していましたが、ゴルフを通じて勝ち取った仕事は非常に多かったです。それは単純に取引相手とゴルフをプレーして仲良くなるという意味ではなく、取引相手がどのような人であるかを“ゴルフを通じて見極めることができた”からだと思います。

また、私自身がどういうビジネスマンであることかを知っていただくこともできました。私が担当していた仕事は、一つの案件が数億円規模と金額的に大きかったため、単純に取引先と仲良くなったからといって商談が成立することはありませんでした。つまり、セールスを成立させるための最適なアプローチを常に考える必要があったのです。

自分が考えたアプローチを実行していくなかで顧客に問題が生じた場合には、最適な方法を探り、問題解決を行って最終的に商談をまとめていました。これはゴルフのプレーでも同じことが言えます。コース上におけるリスクを常に想定し、攻略プランや戦略プランを立てながらプレーする。

仮にリスクを招いてしまった場合には、しっかりとリカバリーをするリスクマネジメントやセルフマネジメントを行い、自分の望みに近いスコアでホールアウトします。ですので、ゴルフもビジネスも本質的な考え方は同じだと私は考えています」

ビジネスツールとしてゴルフをするためには、ある程度余裕がもてるスコアで回る実力が必要。そこで、運営している「M-STYLE GOLFING ACADEMY」では、ゴルフのマナーはもちろんのこと、生徒たちのゴルフ技術を確実に向上させるため、ゴルフレッスン先進国で学んだ欧米式の理論的なメソッドを使った指導方法でレッスンを行っている。

「大人になってからゴルフを始めた人は、いきなり体を動かして練習するよりも、理論的に体の動かし方を理解してから練習を始めたほうが、すんなりと正しいスイングを身につけることができます。そのため、アカデミーでは実技だけでなく「座学」でのゴルフレッスンも取り入れています。

ゴルフが下手な人はいないと思いますが、ゴルフを上手くなる方法を知らない方は非常に多いです。ゴルフのスイングというのはラジオ体操と同じで、誰でもできる動作の連続です。だからこそ、できるだけロジカルに説明し、きちんと納得してもらってから練習してもらえるように心がけています。

大人の場合は納得し理解してから体を動かしたほうが、圧倒的に覚えるスピードが早いですから」

また「M-STYLE GOLFING ACADEMY」には他のゴルフスクールにはないゴルフの正しいメソッドがあると松本代表は語る。ゴルフ先進国の欧米に比べると、日本の一般的なゴルフスクールのレッスンには大きな問題点が少なからずあるのだという。その問題点とはなんなのか。

「日本のゴルフ界では、『肩を回す』や『腰をきる』など、骨格や関節のつくりや運動生理学から考えても、ありえないことが多くはびこっています。また、ゴルフレッスンでは統計的な平均値から割り出されたスイングが正しいスイングであると指導しています。

個人の問題点を紐解き、それらを個別に解決するのではなく、統計的に算出された平均値のデータに寄せていくように指導されることが多いのです。一方で、欧米のレッスンは、その人の体型に合わせてどのようなスイングがその人に適しているのかを診断し、そこから具体的な指導を行っています。そのため、エラーが起きにくい理想的なスイングを無理なく身につけることができます。また問題点も個々に合わせて対応しコーチングしていくため、非常に合理的な形で技術を身につけることができるのです」

「M-STYLE GOLFING ACADEMY」では、初回レッスン時にまず診断を行い、「カルテ」「静止動画データ」「練習メニュー」がそれぞれ渡され、そこからその人の悩みや問題点などにフォーカスし、生徒一人ひとりに合わせたアプローチで理論的な指導を行っている。

「一緒に回っている人から、またこの人と一緒にゴルフをしたいと思っていただける、そんな楽しくビジネスにつながるゴルフをもっと皆さんに学んでほしいですね」

最後にそう語る松本代表からは、ゴルフへの熱い想いがしっかりと伝わってきた。

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vol.39

旭酒造が米ニューヨークで日本酒を造る、本当の理由

旭酒造株式会社

会長

桜井博志

日本酒「獺祭」を造る旭酒造は、2021年の稼働に向けて米ニューヨークに純米大吟醸専門の醸造所を建設中。「獺祭」の生みの親、桜井博志会長は「単なる市場拡大が狙いではない」という。その真意は? 挑戦をし続ける日本屈指の酒蔵が掲げる酒造りの意義に迫る。
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