“電気は蓄えて使う”新常識 次世代の創蓄連携システム | エコラル株式会社 沖田和穗|注目の経営者|SUPER CEO

企業成長力

“電気は蓄えて使う”新常識 次世代の創蓄連携システム

エコラル株式会社

代表取締役

沖田和穗

写真/芹澤 裕介 文/竹田 明(ユータック) 動画/ロックハーツ | 2018.07.31

蓄電池を活用した太陽光発電の新しい常識をつくり上げるシステム「創蓄連携システム」を販売するエコラル株式会社。沖田和穗代表が見据える太陽光発電の未来とは?

エコラル株式会社 代表取締役 沖田和穗(おきたかずほ)

1985年5月9日生まれ。広島県出身。17歳から建設、土木関係で働きはじめ、22歳で関東に移る。24歳のとき、先輩と2人で太陽光発電の販売会社を買収し、6年で8店舗に拡大。2人だった社員も120人まで増やす。2013年に、おからを再生してネコ砂を製造・販売するエコラルを買収し、独立。前職の経験を生かし太陽光発電の販売もはじめる。

先見性と人財力が太陽光発電の未来を切り拓く

太陽光発電の常識が変わろうとしているのをご存じだろうか?

エコラル株式会社が販売を手がけている住宅向け太陽光発電システムは、発電した電気を蓄えておける蓄電池とセットで活用することで、これまでの太陽光発電の常識を大きく上回るメリットが享受できる。

「従来の太陽光発電は、発電した電気を電力会社に販売することで利益を稼ぐというものでした。しかし、当社の提供する創蓄連携システムは、昼間に発電した電気を蓄電池に蓄えて夜間も自家発電した電気を使うことができます」

こう話すのは、エコラルの沖田代表。太陽光発電システムで電気をつくり、蓄電池でそれを蓄えて使う。ごく当たり前のことだと思われるかもしれないが、実はこれまでの太陽光発電にはあまり取り入れられてこなかったシステムなのだ。

「創蓄連携システムが広まったのは、ここ数年の出来事です。旧来の太陽光発電システムは、発電して使うか売電するかしか選択肢がありませんでした。当社の提供する創蓄連携システムは、スイッチひとつで『売電モード』と『蓄電モード』が切り替え可能。売電価格と発電コストの関係を見ながら、お得な方を選ぶことができます」

太陽光発電は、再生可能エネルギーの推進を目指す政府が積極的に導入を支援してきた。2009年11月にスタートした再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)で、電力会社に一定の価格で買い取ることを義務付けた。

「電気の買取価格は、2009年のFIT制度スタート時に1kWhあたり48円とされましたが、2017年度には1kWhあたり28円に、さらに2018年度には26円、2019年度には24円と順次引き下げられることになりました。しかも、2020年度以降は市場価格(卸電力市場での取引価格)での取引が原則になります」

「太陽光発電2019年問題」と呼ばれている問題である。太陽光発電2019年問題を機に、“電気は蓄えて使う”が、常識になると沖田代表は力説する。

「現在の家庭用電気料金の単価は1kWhあたり約26円です。これなら、2019年には売電で利益は出ません。ならば当社の創蓄連携システムで電気をためて自宅で使った方がお得です。しかも、家庭用電気料金単価は今後も値上がりが予想されています」

太陽光発電2019年問題を追い風に事業の拡大を狙うエコラル株式会社。営業力強化で激しい競争を勝ち抜くため、買収2年目から新卒採用を積極的にはじめ、来期の採用予定人数20人はほぼ確実である。今後も更に多くの人財を確保していく戦略だ。

風力発電や、トウモロコシを原料とした緩衝剤、おからが原料の猫砂の生産販売など、環境問題を意識した事業を展開。

「当社の一番の強みは人財です。太陽光発電システムの販売では、特定のメーカーの製品を売り込むところも多いですが、当社は全メーカーの太陽光発電パネルを取り扱っています。屋根の形状や日照量、消費電気量によって、設置する枚数や最適なパネルが異なります。当社のスタッフはプロ目線で、お客様に最適なメーカーをご提案しています」

徹底したヒアリングをもとに最適なメーカーを提案するだけでなく、アフターサポートにも力を入れている。故障時に駆けつけるだけでなく、システムの調整や使い方のアドバイスも行い、お客様との間に信頼関係を構築できるように努めている。

「販売して終わりでは、次につながりません。せっかく縁があって太陽光発電システムを導入いただいたからには、より安い新電力への切り替えの案内や、家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム『HEMS(ヘムス)』導入の相談など、エネルギーとの賢い付き合い方をトータルでサポートしていきたいと思っています。お客様から『ありがとう』と言われるのが大好きな当社のスタッフにとっても、お客様と末永いお付き合いができるほうが楽しく働けます」

元気で朗らかな社員たちが宝物

エコラル株式会社は、人財の育成に何よりも力を入れている。「出る杭はさらに引っ張る」をモットーに、若い力を信じ、彼らの台頭を喜び、年功序列を禁止している。対個人の住宅営業を「接客業の延長」と考え、近所の人と世間話をする感覚で、気軽に相談に乗るのがエコラル流の営業だ。

「『親しき中にも礼儀あり』のことわざにあるとおり、当然、礼儀・礼節は重視していますが、お客様との打合せは笑いも交えた和やかな雰囲気で進めます。そのせいか、元気で朗らかなメンバーが集まっています。本当に家族のような存在で、何よりも大切なのは社員です」

社内イベントでは、上司部下の枠を越えて社員全員が笑顔に。どんなことがあっても“社員は家族”と言い切れる、強い絆が育まれる。

思い切り体を動かすスポーツ大会も開催。言葉だけでは伝え切れない、固いチームプレイが自然と身に付く。

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vol.34

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株式会社ユーザベース稲垣裕介

「経済情報で、世界を変える」をミッションに掲げるユーザベースは、企業・業界情報プラットフォーム「SPEEDA」やソーシャル経済メディア「NewsPicks」など経済情報に軸を置いた事業を展開。創業5年目で海外へのサービス提供に乗り出し、2016年には東証マザーズへ上場。快進撃の背景にあるものとは?
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