中小企業の活発化を支援 環境革新の一手「リリプロ」 | 株式会社Lilly Holdings 西尾貞将|注目の経営者|SUPER CEO

企業成長力

中小企業の活発化を支援 環境革新の一手「リリプロ」

株式会社Lilly Holdings

代表取締役

西尾貞将

写真/スギヤマオサム 文/小幡奈々 動画/ロックハーツ | 2018.03.30

株式会社Lilly Holdings は、20代前半の西尾代表が牽引する新進気鋭のベンチャー企業。設立2年で70社と代理店契約を結び、初年度決算黒字達成と破竹の勢い。独自性の高い、中小企業支援サービスとは。

株式会社Lilly Holdings 代表取締役 西尾貞将(にしおさだまさ)

1993年生まれ。滋賀県長浜市出身。大学建築学科在学中の2016年、Googleを使ったソリューションを考案し起業。その後、旧知の仲間と共に中小企業を支援するパッケージサービス「リリプロ」を構築し、2017年、株式会社Lilly Holdingsを設立。経営理念である「三方よし・利他の精神」で顧客、代理店に徹底的に尽くし、初年度決算で黒字達成。

「『こんな仕組みがあったらいいな』とか『こんな風になったらいいのに』という中小企業のウォンツに対して、株式会社Lilly Holdingsでは、答えを一カ所にまとめた『リリプロ』という中小企業支援パッケージを用意しています。“集客”、“権利の活用”、“会社の環境整備”の3つをパッケージングした、他社に類を見ない独自のサービスです」

祖父の代から建設業を営む家に生まれ育ち、中小企業が社会に果たす役割や、事業を存続させる難しさを肌感で学んだという西尾代表。大手を支えるのは中小企業であるのにも関わらず、そこに正しい情報と権利が回っていないことにずっと義憤を覚えていたという。学生時代に抱いた「中小企業におけるITリテラシーの不足感」は、市場の分析につながり、「Googleマップ」という媒体に集まるニーズに着目、それを広告に変わるインフラとしてビジネス転換した。

「リリプロ」の「リリ」は会社名から、「プロ」はプロジェクト、プロデュース、プロフィット、プロフェッショナルの意味から命名。

「『リリプロ』で実現できる3つのサービスのうち、“集客”は『Googleマップ』を活用したサービスです。企業がユーザーに向けて自発的に発信するのが広告だとしたら、Googleマップはユーザーが自ら探し、その企業の情報を受信する場所になります。

そこを活用することで、広告費用をかけることなく、今のニーズにしっかりと応えた集客ができると考えました。弊社は、Googleストリートビューを撮影することができる認定パートナーですので、店舗やオフィスなどを撮影しマップの整備を図ったうえで、インドアビューを活用したSEO対策などを通じて集客を促進します。

次に“権利の活用”ですが、これは法人税と雇用保険を納めているほとんどの企業が本来持っている機能「助成金」活用の支援です。集客が増えて忙しくなったお店をどうケアするか。よくある対策は人件費を増やすことですが、雇用に関する助成金で対応できることもあるんです。その使い方を知らない、調べる余裕が無い、または自分たちではできないと思ってしまっている方々に、正しい情報を伝えてサポートします。

3つ目の“環境の整備”については、社員のシフトや日報など、業務の管理に対して費用をかけて行っている企業が多いかと思うのですが、Googleを使うとそれらを無料で管理することができるんです。それが、目に見える経費削減や情報管理意識の向上につながります。

また、業務上のスケジュール調整やデータの受け渡しなど、ビジネスツールとしてもハイスペックなので、社員のスキルアップ・業務効率化にもつながります」

スマートフォンが登場し、それを仕事のツールとして使いこなしてきた大人世代と異なり、遊び道具としてその便利な使い方を追求してきたのが西尾代表の世代。Googleを様々なシーンで日常的に使うなかで、無料のソリューションの有効活用法に気づいたことが大きなフックとなった。

「僕たちはGoogle認可のもとお仕事をしていますが、そこで得られる情報やノウハウ、アルゴリズムをお客様に伝え、ムダなくフル活用していただきます。無料のコンテンツを使い切るという発想を持っていただければ、有料のデバイスをはるかに越えていくことができるんです。助成金についても、人を雇うためのリスクとコストを国が担保してくれるものですから、正しく使うことで人の雇用も安定されます」

「リリプロ」というサービスを武器に、創業2年で代理店70社を持つまでに急成長を遂げたLilly Holdings。

「日の出の勢いと言われますが、そうでもなくて。2017年の7月は法人口座の残高が7500円ほどでしたから。先輩経営者の方々が苦労されてきた道を、僕たちも同じように歩ませていただいています。

人が10やるならば、僕たちは15、20やるという思いで仕事に向き合ってきました。父や祖父ほどの年齢のお客様にお話を聞いていただきながらも、色々なアドバイスや経験談をお聞かせいただき、一つひとつ成長させていただいています」

語る言葉の端々から、謙虚な姿勢と如才ない人柄がにじみ出る西尾代表。その主語は常に「僕たち」だ。平均年齢24.5歳、同級生8人が同じ方向を向き、“利他の精神”で中小企業を支援するLilly Holdings。初年度の黒字決算をベースに二期目は16億円という決算目標を立て、さらなる快進撃を続ける。

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vol.34

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「経済情報で、世界を変える」をミッションに掲げるユーザベースは、企業・業界情報プラットフォーム「SPEEDA」やソーシャル経済メディア「NewsPicks」など経済情報に軸を置いた事業を展開。創業5年目で海外へのサービス提供に乗り出し、2016年には東証マザーズへ上場。快進撃の背景にあるものとは?
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