ゼロ次情報で “価値”を創出 世界を変えるプロデュース | 株式会社ICE 栗原裕也|注目の経営者|SUPER CEO

企画力

ゼロ次情報で “価値”を創出 世界を変えるプロデュース

株式会社ICE

代表取締役社長/MAESTRO

栗原裕也

写真/芹澤裕介  文/伊藤 聡(C&A) 動画/ロックハーツ | 2018.02.28

「世の中にイノベーションを起こしたい」と語る、株式会社ICEの栗原代表。ファッションや飲食をはじめ、様々なジャンルでプロデュースを手がける栗原代表に、プロデュース業の本質を聞いた。

株式会社ICE 代表取締役社長/MAESTRO 栗原裕也(くりはらゆうや)

1982年茨城県生まれ。学生時代に原宿でスカウトされ、読者モデルなどを経験。その後、アパレル会社に就職しブランドの立ち上げや店舗運営、エリアマネージャーなどを経て、パーソナルスタイリストとして独立。経営者やタレントなどのスタイリストをしながら、数多くのファッションショーやイベントをプロデュースする。2016年株式会社ICEを設立、ファッションや飲食、美容、スポーツなど総合プロデュース事業を展開。

世界にも認められたファッションショー

2017年3月に大成功を博した「Asia International Collection in TOKYO」は、これまでの既存のファッションショーの枠組みを大きく超え、新しいスタイルのファッションイベントとして世界的に有名なイタリアのファッション誌「VOGUE」のネット媒体にも取り上げられるほどの大盛況を見せた。

この成功の裏には、これまで数々のファッションショーを手がけてきた栗原代表による「世界」に対する強い思いと、常識にとらわれない「プロデュース力」があった。

2017年の「Asia International Collection in Tokyo」では、著名デザイナーやアーティスト、モデルを招き、盛大な演出を行った。

「日本の優れたブランドやモデル、コンテンツなどをもっと世界に知ってほしい。そんな思いが以前からあり、そこから何か新しいことができないかと考え企画し、プロデュースしたのが『Asia International Collection』です。

日本の美しさを世界に発信するだけではなく、アジアの美や文化について多くの方に体感していただける新しいファッションイベントとして好評を博しました。この『Asia International Collection』はファッションショーですが、一般的にイメージされるような、モデルがランウェイを歩くだけのファッションショーではありません。

プロジェクションマッピングを駆使したヘアメイクショーや、モデルコンテスト、多国籍モデルと民族衣装をコラボレーションさせたコレクション、忍者ショーやダンス、交流会など様々なコンテンツを盛り込み、参加者が目で見て、触れて、感じることができる、体感型の新しいファッションショーです。結果、第1回は多くの方にご来場いただき、楽しんでいただくことができました」

第1回の成功を足がかりに、「Asia International Collection」は2018年の3月27日にも恵比寿で開催、ゆくゆくは世界展開も視野に入れている。栗原代表はすでに、他のアジアの国々の現地パートナーと連携を取っているという。

「最初から日本だけではなく、アジアの国々でもこのコレクションを開催させるという展望がありました。今年の3月に恵比寿のAct Squareで行われる「Asia International Collection 2018 in TOKYO」は、昨年以上のクオリティーが期待されていますし、近い将来には中国、フィリピン、ベトナム、インドなどで開催できるよう、着々と準備を進めているところです(2018年2月28日時点)」

様々なジャンルの垣根を超えるプロデュースの本質とは

そんな栗原代表の活躍は、ファッションだけにとどまらない。ベトナムのリゾート地ダナンにあるリゾートレストランや、恵比寿にある飲食店のプロデュースをしたかと思えば、最近では3人制バスケットボールリーグのプロデュースにも関わるなど、ファッションとは全く異なる業種でも活躍している。

「私がプロデュースの仕事をしている中で根底にあるのは、『世の中にイノベーションを起こしたい』ということ。それがたまたまファッションなのか飲食なのかスポーツなのかというだけで、特にこのジャンルと決まっているわけではありません。自分の仕事は総合プロデュースと考えております」

本質さえ見誤らなければ、ジャンルは関係ないと栗原代表は続ける。

ベトナムダナンのレストラン

恵比寿のレストラン

「プロデュースの仕事をするうえで一番大事なのは、“クライアントのニーズをどれだけ引き出せるか”ということ。

相手が何を求めているのか、その求めているものが『ヒト』なのか『モノ』なのか『コト』なのか、そこをしっかりと深掘りし、そこから順番や戦略を考えて形にしていく。それがプロデュースという仕事の本質です。だから、あまりジャンルにこだわる必要はないと考えています」

ただし、いくらクライアントのニーズがあったとしても、それを形にするだけではプロデュースとしては弱いのだという。プロデュースするうえで高いクオリティーを保つためには、“情報収集能力”と“提案力”も欠かせない。

「クライアントの求めているニーズがすでにタイミングとして遅く効果が薄いだろうと予測される場合もあります。そういったときに、相手のニーズや要望を理解したうえで、自社が仕入れた新しい情報やアイディアを積極的に提案するようにしています。

最近は、SNSで検索すれば誰でも簡単に新鮮な情報を仕入れることができるため、ネットで話題になってしまった情報は、“すでに遅れている”ことが多いのです。大事なのは、一次情報の前にある“ゼロ次情報”。

このゼロ次情報をいかに早く仕入れられるか、常にアンテナを張り、それを形にして企画やアイディアとしてクライアントに提供することこそ、プロデュースとして仕事を引き受ける私の大きな役割だと思っています」

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vol.35

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