紹介するのは“できる人材”のみ 企業と併走する頼れる採用支援 | 株式会社ジェイック 佐藤剛志|注目の経営者|SUPER CEO

人材力

紹介するのは“できる人材”のみ 企業と併走する頼れる採用支援

株式会社ジェイック

代表取締役社長

佐藤剛志

写真/芹澤裕介 文/伊藤 聡(C&A) | 2017.12.29

自社で教育した優秀な人材だけを企業に紹介するジェイックの採用支援サービスは、10年間で3700社もの中小企業が活用。一般的な人材紹介とは一線を画す、ジェイック独自の手法に迫った。

株式会社ジェイック 代表取締役社長 佐藤剛志(さとうたけし)

1986年、早稲田大学を卒業後、大手経営コンサルティング会社に入社。札幌営業所長等に就く。その後、経営コンサルタントとして独立し、株式会社ジェイックに参画。97年、ジェイック専務取締役に就任し、2000年、ジェイック代表取締役へ就任。営業やマネジメント層向けの教育研修事業を展開後、フリーターに特化した就職支援事業をスタート。現在では約14,000名以上の就職支援の実績を誇る。

就職はゴールではなくスタート

主にフリーターや第2新卒、大学中退者などを中心とした20代の若者たちに研修を行い、研修を修了した意欲ある人材のみを企業に紹介している株式会社ジェイック。78%という採用率の高さもさることながら、人材の定着率も高いと顧客企業からの評判は上々だ。しかし、そもそもなぜ「教育」と「人材紹介」という異なる2つの軸を融合させることとなったのか。佐藤代表はこう振り返る。

「当社はもともと教育研修の会社としてスタートしました。事業内容は主にマネージャーや営業向けの研修教育です。その教育事業を行っていくなかで、徐々に採用支援の依頼をもらうようになり、人材紹介業を始めたという経緯があります。

当時は就職氷河期でもありましたので、優秀な若い人材であっても正社員としての経験が無いというだけで、採用候補から外れることは多くありました。それならば、当社の強みである教育を生かし、きちんと研修をして鍛えた人材を紹介した方が喜ばれるのではないかということで、教育と人材紹介をミックスした『教育融合型人材サービス』を提供するようになったのです」

現在では営業職を対象にした「営業カレッジ」や大学中退者を対象とした「セカンドカレッジ」、20代女性に限定した「女子カレッジ」など、研修コースのバリエーションも多岐にわたる。研修の中身について話が及ぶと「内容は本当に効果のあるものだけを厳選している」と佐藤代表は自信をもって答えた。

「研修はすべて、ジェイックの社員が実践して結果が出たものだけを厳選し、プログラム化しています。世界的に有名な『7つの習慣®』や『原田メソッド』もそうです。この2つはもともとビジネスマン向けにつくられたもので、非常に定評のあるプログラムでした。

当社では対象になるのがビジネスマンではなく、20代の若者ですので、より効果的な研修になるようアレンジを加え、オリジナルの研修として提供しています。具体的には、インサイドアウトの思考や、目的の明確化、主体性を引き出すワークなど、人が変わるための原理・原則を学ぶことができます」

※「7 つの習慣®」はフランクリン・コヴィー・ジャパンの登録商標です。

厳しい研修を終えた後は、集団面接会にて採用面談という流れだが、ジェイックが行う集団面接では、企業は1度に20名以上の若い人材と面接できるだけでなく、採用率も78%と高い。しかし、佐藤代表は「採用で終わってはダメだ」と断言する。

「採用はあくまでスタート。ゴールではありません。一般的な人材紹介は人と企業をマッチングさせて終了ですが、当社は紹介した人材がしっかりと活躍できるよう、採用された後も本人とコンタクトを定期的にとりながら、採用後研修という形でフォローをしています。このフォローをしっかりと行うことで人材の定着率に大きくつながってくるわけです。

また、採用活動の目的は、企業を成長させるためです。ということは、採用支援をしている私たちも、企業の成長という目的にしっかりとかかわらなければ本当の評価は得られません。質の高いマッチングを提供するだけでなく、入社後に人材が会社になじみ、定着し、活躍していく。そこまでサポートすることが私たち人材紹介業としての責任だと思っています」

大学中退者などの若者は「次がない」という意識、つまりハングリー精神が強いという。そういった原石を、独自の研修で磨きあげていく。

集団面接会の様子。78%と高い採用率を誇る。

目指すは企業のホームドクター

採用支援とはなんたるかを追求する佐藤代表。教育・採用を超えて、達成したいことがあるという。

「中小企業を支援していくこと、それは日本の活性化にも必ずつながります。ですが、中小企業の経営者の多くは自身が抱えている経営の悩みを気軽に相談できるような相手がなかなかいないのではないか、とも思うのです。経営者にとって経営の相談をするとなると、銀行や会計事務所などが最初に頭に浮かぶと思います。

しかし、それはあくまでお金の相談に限定されること。経営者が抱える悩みの中には人がかかわってくる問題も多いはずです。例えば採用や人材育成などはこれに当てはまります。そんな“人”にかかわる悩みが生じた時に、気軽に相談できる“企業のホームドクター”のような存在になること、これがジェイックのミッションでもあります。

企業や組織を分解して突き詰めていくと最後には人が残ります。企業の根幹にある“人財”。そこに私たちがしっかりとかかわりサポートすることで、会社が大きく発展していくのであれば、これほどうれしいことはありません」

“人”という視点から日本経済を支えていきたい、そう力強く語る佐藤代表。これからも人と組織の限りない可能性に貢献し続けていく。

さまざまな理由や想いでジェイックの門を叩いた若者たち。ジェイックの教育は人の意識を変える。そして、人は組織(企業)を変えていく。

SUPER CEO Back Number img/backnumber/Vol_33_1533555375.jpg

vol.33

組織を強くする超友好的M&A 外食の、その先へ

株式会社DDホールディングス松村厚久

「100店舗100業態」の偉業を達成したダイヤモンドダイニングは、松村厚久社長の指揮の下、経営方針をマルチコンセプトからマルチブランドへと転換し、売上高1000億円を目指してM&Aを推進。DDホールディングスへと体制を移行した同社は、今、第2の創業期を迎えている。
SUPER SELECTION 医療特化 スーパー・ドクター Passion Leaders

ブランジスタが手がける電子雑誌