IoT導入を簡単に叶える「SensorCorpus」の実力 | 株式会社インフォコーパス 鈴木潤一|注目の経営者|SUPER CEO

スピリット力

IoT導入を簡単に叶える「SensorCorpus」の実力

株式会社インフォコーパス

代表取締役社長

鈴木潤一

写真/芹澤裕介 文/松本 理惠子 | 2017.12.29

これからの産業はIoT(モノのインターネット)なくしては語れない。株式会社インフォコーパスが提供する「SensorCorpus」は、機械と情報を“簡単”に融合させるIoTプラットフォーム。その全貌について迫る。

株式会社インフォコーパス 代表取締役社長 鈴木潤一(すずきじゅんいち)

早稲田大学理工学部卒、同年NEC入社。その後、日本オラクル(株)、サンマイクロシステム(株)で製品マーケティングに従事。RDB、Javaエバンジェリスト。日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)主任研究員を経て、2013年6月インフォコーパスを創業。ビックデータに関する執筆や講演などを通じ、データの重要性を説く活動も行っている。

IoTプラットフォーム「SensorCorpus」

小学生で数学の面白さに目覚め、大学では理工学部でロボット工学を学んだインフォコーパスの鈴木潤一代表。社会に出てからはIT企業に従事し、米国・シリコンバレーのスタートアップも経験した。

「当時はまだIoTという言葉はありませんでしたが、いつかモノと情報とが融合する世界がくる気がしていました。

インターネットは主に人と人とを結ぶ技術ですが、それをさらに一歩進めた世界、つまりインターネットを介して人とモノとが繋がる社会がくるはずだと思ったのです。そこで、まったく新しい価値観で時代を切り開くべく、2013年に今の会社を興しました」

長年温めてきたビジョンは、独自に開発したIoTプラットフォーム「SensorCorpus」として結実する。インフォコーパスではこれを軸に、IoTにまつわる周囲環境のコーディネートやコンサルティングなどのサービスを行っている。SensorCorpusとは、どういったシステムか。

「主に製造業での導入を目的とした産業用OSです。工場で稼働する各種機械から発せられるセンサー(情報)を、インターネットを通じてクラウド上に送信します。集積されたデータは、パソコンやモバイルなどの端末で閲覧できます。データを分析してグラフ化したり、機械の不具合を通知したりなども自動で行います」

製造業での導入のされ方は主に2つ。ひとつは、工場の製造ラインに導入するケース。もうひとつは、製造装置メーカーが導入するケースだ。導入事例については、マーケティング本部長の高橋慶氏が話してくれた。

「製造ラインでは、常に最適な温度湿度をリアルタイムで管理し、自動制御するなどの目的で使われています。安定した環境の中で、均質の製品がつくれる点がメリットです。次に機械メーカーでは、自社が販売した装置の利用状況を把握し、リモート管理するために使われています。

たとえば、食品などに絵や文字を転写するプリンター会社では、専用インクの残量を把握するのに使われていて、インクが減ってくるとお知らせが届きます。メンテナンス要員が現場を巡回して確認するコストが削減できます。また、機械の故障があった場合も原因究明がしやすくなります」

センサーデータをクラウドに集約し可視化する「SensorCorpus」。品質管理から経営まで幅広い範囲で活用可能。

多くの企業にIoTの恩恵をうけてもらいたい

企業の利益率アップに直接貢献できるのがIoTだが、SensorCorpusがほかと違うのは投資対効果の優秀さだ。鈴木代表が言う。

「最大の強みは“誰でも簡単にIoTが利用できる”ことです。他社のサービスは、産業別、用途別にソフトウェアをつくり込む“垂直統合型アプローチ”が大半です。

個別につくるため、開発の費用や時間が大掛かりになりがちで、ほとんどが大企業向けです。これに対して、SensorCorpusは“水平分業型アプローチ”で、中小企業や個人でも手の届く価格を実現しました。

汎用性・拡張性の高いソフトウェアなので、業種や機械の種類や数に関わらず、どんな現場にも設置できます。また、設置して実際に利用開始するまでの期間も、最短で数日と迅速です。『使いたい』と思ったとき、すぐに使えたとお客様から喜ばれています」

導入費用は、社員数名規模のベンチャー会社の場合で100万円以内が目安だ。月額利用料は、クラウドに上げたデータの流量に応じての課金制となっている。お金をかけずに早くIoT化したい企業にとっては、ベストな選択肢となるだろう。

「IoTは言葉が先行し、その実態を掴みきれない人も多いと思いますが、実際に使ってみると簡単で便利なことが分かってもらえると思います。より多くの企業にIoTの恩恵を受けてもらいたいですね」

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vol.35

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