業界のグレーゾーンを一掃し 新常識を確立する若き革命児 | 合同会社CROSS GROUP 若濱健太|注目の経営者|SUPER CEO

スピリット力

業界のグレーゾーンを一掃し 新常識を確立する若き革命児

合同会社CROSS GROUP

代表社員

若濱健太

写真/守澤佳崇(office WORKS) 文/宮本 育 | 2017.09.29

業界のタブーに切り込み、独自のサービスを展開する合同会社CROSS GROUPの若濱健太代表。若くして果敢に業界へ挑むその背景には、今は亡き父親への思いが秘められていた。

合同会社CROSS GROUP 代表社員 若濱健太(わかはま けんた)

1990年生まれ、北海道札幌市出身。建築会社で解体の仕事に携わっていた20歳のとき、父が他界。最愛の人を失い、失意の底に沈んだ母を守ろうと起業を決意し、わずか3か月で飲食店をオープンさせる。さらに21歳のときにリサイクルショップをオープン、22歳のときに建築事業をスタート。現在は、リサイクル事業と建築業が2本柱。

リサイクルショップとリフォーム工事が経営の2本柱

中古家電を販売するリサイクルショップの経営と、塗装をメインとしたリフォーム工事の2本柱で経営を行う合同会社CROSS GROUP。みなぎるやる気と、きらきら輝く笑顔が印象的なスタッフたちを牽引するのは、27歳の若濱代表。今から7年前、若濱代表に起業を決意させたのは、父親の死だった。

父親といっても血のつながりはない。まだ幼かった若濱代表を抱え、途方に暮れていた母親に救いの手を差し伸べてくれた恩人で、父親となった後も家族を守るため、身を粉にして働いてくれたという。その父親が、がんに侵されて闘病生活4年目に亡くなった。

「父が亡くなり、泣く母を見て、今度は私が母を守らなければと思いました。ですが、当時は雇われ工員でまったく先が見えなかったんです。葬儀中、お経を聞きながらずっと考えていて、そこで自ら商売をしようと決意しました」

その夜、すぐさま幼馴染を呼びだし、飲食店を始めることを告白する。数週間後には不動産も決め、わずか3か月でオープンさせた。

20歳という若さで、母親をはじめ、スタッフやその家族の生活を守る大黒柱となった若濱代表。飲食店を経営しながら新たに始めたリサイクル事業と建築事業が軌道に乗ったのを受け、2015年から飲食店以外の2事業に絞った展開にシフトした。

塗装工事終了時に提供する工事の全工程を記録した写真付きパンフレット。どのような手順を経て行われたかが一目瞭然。

経営理念は“透明化”

「会社を大きくするために価格の安さで勝負するのは簡単ですが、それだけでお客様が満足するとは思えませんでした。そこで、企業側の都合で見て見ぬふりをされてきた各業界のグレーな部分に光を当て、お客様の安心につながる独自サービスを提供することにしました。

例えば、リサイクル事業の開始当時から力を入れている“洗濯機の分解清掃”です。毎日、洗剤を入れて稼働させる洗濯機は、最近ではドラム槽の洗浄剤もありますので、どちらかといえばキレイなイメージですが……。

その汚れ具合を目にしたら衝撃を受けるはずです。企業側はそのことを知っていますが、分解清掃にはコストとリスクがかかるので、清掃せずに売るのが当たり前になってしまいました。その常識を壊そうと思ったんです」

この取り組みは、他社との差別化だけを図ったものではない。広くこの事実を知らしめれば、洗濯機を売るには分解清掃をしなければならないという新常識が生まれ、リサイクル業界全体のレベルアップと発展につながるのだ。これこそが若濱代表が目指す最終ゴール。

すべては、顧客に安心してリサイクル品を利用してもらうためだ。

加えて建築業では、塗装工事の際に下地部分で手抜きをする企業もある。そうではないことを証明するため、全工程を写真に撮り、施工が終わった際に写真付きパンフレットにまとめて顧客へ納品するというサービスを行っている。

今後の目標は、40歳までに売上高100億円以上。実現に向けて、リサイクル事業では洗濯機の販売をさらに強化し、2018年4月には札幌郊外に大型リサイクルショップのオープンを予定している。また、建築事業ではリフォーム工事の受注拡大を目指す。

業界のタブーに切り込み、果敢に戦う若濱代表の原動力は「何が何でも上を目指して、右腕となって支えてくれるスタッフに安定した生活をさせたい」という思い。

その姿は、まるで幼かったころに救ってくれた亡き父親へ恩返しをしているように見えた。

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vol.29

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