サービス力

100年先までお付き合い 世界レベルの金融サービス

株式会社アリスタゴラ・アドバイザーズ

代表取締役会長 CEO

篠田 丈

写真/芹澤裕介  文/松本 理惠子 | 2017.02.28

日本人に、もっと自由に世界の金融サービスを活用してほしい。そんな思いで経営者となった篠田代表。彼が目指す“世界レベルの金融サービス”とは?

株式会社アリスタゴラ・アドバイザーズ 代表取締役会長 CEO 篠田 丈(しのだ たけし)

1985年に慶応義塾大学を卒業後、小松製作所に就職。その後、日興証券に転職し、ニューヨーク現地法人勤務となる。ドレスナー証券、INGベアリング証券で要職を歴任したのち、BNPパリバ証券東京支店の株式・派生商品本部長として、日本のエクイティ・ビジネスを統括。2011年4月から現職。

東京タワーを近景に、遠景にはレインボーブリッジを望む高層ビル。その一室で、わずか20名弱の社員たちが、静かに働くアリスタゴラ・アドバイザーズ。決して大きくはないこの会社で、実は世界レベルの金融商品、サービスの提供が行われている。

「『アセットマネジメント』と『コーポレートファイナンス』の2軸で、金融サービスを行っています。アセットマネジメントは、お客様から資産を預かり、運用をする部門。コーポレートファイナンスは、顧客企業の財務活動全般をサポートします。いずれも自社が持つデータベースとネットワークを駆使して、世界中の金融商品、サービスから、お客様にとってベストなものを提案しています」

篠田代表自身が利用したい金融商品、サービスを追求していった結果、スイスのプライベートバンクに行きついたという。

「伝統的なプライベートバンクは、もともと創業者一族が自分たちの資産を守るために興したもので、お金儲けのためにつくっていません。彼らのベースにあるのは、まず顧客に繫栄してもらうこと。顧客に銀行を利用し続けてもらえれば、自分たちの銀行資産を守ることにつながります。

そして、審査基準の第一が“100年先まで付き合えるか”ということです。100年先まで付き合うためには、その家が100年先も存続していないといけません。資産を有していることはもちろん、人柄も重要です。その判断基準に従い、依頼をいただいているにも関わらず、断ることもあります。

その反面、世界のどこかに良い商品、サービスがあれば、どこの会社のものでも顧客に紹介し、仲介や運用のアドバイスを惜しみません。私はこの純粋なwin-winの考え方に感銘を受けました。そして、同じような顧客本位のサービスを日本でも提供できないかと考えたのです」

日本の金融、証券市場は、世界より10年遅れているといわれる。かつて日本はアジアの中心で、あらゆる外資系サービスが集中した時代もあった。しかし、今は中国をはじめ競合が増え、日本のトップ200社くらいしかグローバルのメリットを享受できていない。

世界のトップと接することでグローバルな目は開く。篠田代表の場合、プライベートバンク・ファミリーオフィスのオーナーだった。

「日本では、昔から“清貧”が美徳とされ、お金儲けをすることをタブー視するような風潮があります。義務教育ではお金についての勉強をしません。それに比べ、海外では幼児の頃からお金の教育が当たり前です。小さいときからお金についての感覚を養い、意識をもっている人たちは、大人になっても違います。日本人や日本の企業も、世界で賢く生き抜くには、お金に対するセンスを磨く必要があるのではないでしょうか」

優秀な企業や将来有望な人材は、日本にもたくさんいるが、もっと“本物”の情報に触れ、世界最先端、一流の金融サービスを活用し、国際力をつけてもらうことが大事だと考えているという。

「お客様に100年の関係を求める以上、この会社も100年続くようなものでなければなりません。ですから、会社としての規模は求めず少数精鋭で着実にやっていきます。また、日本に限定せず中国・東南アジアも対象にサービスを提供し、世界で勝負できる人材や企業をサポートしていきたいですね」

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vol.39

壁のあるところにチャンスあり

旭酒造株式会社

会長

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日本酒「獺祭」を造る旭酒造は、2021年の稼働に向けて米ニューヨークに純米大吟醸専門の醸造所を建設中。「獺祭」の生みの親、桜井博志会長は「単なる市場拡大が狙いではない」という。その真意は? 挑戦をし続ける日本屈指の酒蔵が掲げる酒造りの意義に迫る。
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