市場創出力

負け続けて得た投資の極意で日本の未来に貢献

トレードマスターラボ

代表

堀田勝己

写真/田村和成 文/中野祐子 | 2017.01.31

投資情報のリアルタイム配信や、ソーシャルトレードサービス、実践型投資教育を運営するトレードマスターラボ。投資が日本の社会問題の解決や、未来を担う人材の教育に役立つという堀田代表の思いを聞いた。

トレードマスターラボ 代表 堀田勝己(ほった かつみ)

株式投資やFX取引を独学で行っていた頃、個人投資家が集うコミュニティで売買の実況を試みた。その経験を通じて、一人でリスクと向き合う不安を抱えたり、プレッシャーに押し潰されることなく投資を楽しく日々の生活に加えられる、ソーシャル性と投資の関係に着目。現在は、トレードマスター225で実践的な投資アドバイスを行うだけでなく、講演やコンサルティングも実施している。

最近は個人投資家も増えているが、「多額の資金が必要」「結局は損をする」といったマイナスイメージも根強い。トレードマスターラボの堀田代表はそれらの払拭を目指し“お金の教育”“投資の教育”が日本には必要だと感じている。

「人生にお金は必要不可欠。たくさん欲しいと思う気持ちは当然です。ただ、超低金利が続く今は、貯蓄で増える額は僅か。一方、投資は正しい知識や情報があれば、収益を得られます。私は投資が広まることで、収入格差や公的年金支給額の低下といった問題解決にもつながるという思いで、事業に注力しています。

ただし、多くの方にとっては投資の知識を身につけたからと言ってすぐに投資をスタートできるかというと難しく、取っ掛かりの心理的ハードルが高くなり過ぎない、いかに乗り越えやすくできるか、という点に工夫が必要だと考えています」

エントランスにあるだるま。会員やスタッフなどのパートナーが投資を通じてさらに幸せになったときに目を入れるという。

同社の主軸サービスである「ラクトレ」では、ユーザーが、経験と実績のあるトレーダーやロボット売買プログラムを戦略として選ぶだけで、それらと同様のトレードを24時間自動で行うことが可能だ。

2015年秋、オートマチックトレード社と共に「日経225mini」に特化したサービスをローンチして以来、ユーザーの定着率は非常に良い。その名の通り「もっと投資を楽に、楽しく」をコンセプトに、経済や政治、天災などに関する知識がなくても投資判断をベテランに任せられ、チャートをこまめに確認できない忙しい人でもパソコンの前に張り付く必要がない、というわけだ。

トレード成績をもとに優秀なトレーダーやロボット売買プログラムを簡単に見つけることができ、中には、お試しでスタートできる「無料戦略」も用意されている。このサービスのおかげでこれまで資産運用をしたくても時間のなかったサラリーマンや、投資初心者の人でも、気軽に運用を始めることができるようになった。

最近では、将来に備えて資産形成を考えた若い女性や主婦の登録も増えているそう。自分なりの投資方針に合った戦略を簡単にカスタマイズできるのが魅力だ。今後、日経225miniのみならず、株式投資や為替、仮想通貨にもサービスを拡げていくというから期待が高まる。

もう一つ、トレードマスターラボが手掛けている事業に、実践型投資教育サービスがある。従来、静的に座学で学ぶ投資教育は多く存在したが、同社の「トレードマスター225」では、経験と実績のあるトレーダーとチャット機能を通じてリアルタイムに情報を共有できる。

実際に起こっている相場変動の下、どのように優秀なトレーダーが売買の判断をしているのかが実況中継されるため、会員は体感でノウハウや技術力を得られる。このような「勝てる投資家」を育てる実践型投資教育を10年以上にわたって同社は独自に取り組んできたが、2018年3月より株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド(2019年3月に東証マザーズ市場へ新規上場)と共同提供することとなり、株式・FX・商品先物や海外における金融情報・市況解説と融合させた、これまでにないサービスを展開している。

「日本では投資は危険なもの、という刷り込みがあったりして、他の先進国に比べ投資が普及しているとは言いづらい状況です。最近若い世代では株式やFX、仮想通貨に関心を持つ方も増えていますが、資産運用を考える上で避けては通れない問題として、やはりリスクというものがあります。

しかしそのような危険という先入観やリスクについても、対処方法を身につけるべく投資戦略の基本を体得すれば、むやみに恐れる必要はありません。判断力、決断力、精神力、分析力など、投資判断に求められるスキルはたくさんありますので、私自身の失敗談や負け続けて体得した投資の極意から、投資デビューされる方の成長のお手伝いを今後もさせて頂ければと思います」と堀田代表。

そこには「プロとして、同じ轍は踏ませない」というユーザーへの思いが秘められている。

トレードマスターラボでは、全国各地で資産運用やお金に関するセミナーを随時開催していくほか、投資を初歩から学習したい方や自身の投資スキルをさらにアップさせたい上級者の方向けに、実践教室を定期的に行っていく。

「投資はもちろん、お金についての知識を身につけ、人生に生かしてほしい。若い世代や子どもたちに、それを教えることも使命です」

若い世代へ投資を親しみやすく

「投資や株式に興味がわくと、国内外の情勢や経済に目がいきます。自分の将来を考え始める若い世代への教育は、世界市場で勝ち抜いていくためにも必須です」

そんな危機感から堀田代表は、サービスを通じて資産運用をもっと身近に感じてもらい、自身の資産形成について深く考えられる環境をつくっていきたいという。

「いつもの生活に手軽に投資のマインドをプラスアルファしてもらえるよう、今後も面白さやゲーム性を持たせた取っ付き易い実践型投資教育コンテンツを作っていきたいです」

市場は変化し続けるからこそ、予期せぬことも起こる。トレードマスターラボでは日々のマーケット情報を相場観を交えながらタイムリーに発信し、トレードで不安な点を解消していけるようサポートしている。また、ユーザーがリスク対処やメンタルコントロールなどで課題を抱えていた場合には、その問題を紐解き、個々の投資戦略やお望みにフォーカスした指導によって、しっかりリカバリーできるようフォロー体制を整えている。

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vol.39

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旭酒造株式会社

会長

桜井博志

日本酒「獺祭」を造る旭酒造は、2021年の稼働に向けて米ニューヨークに純米大吟醸専門の醸造所を建設中。「獺祭」の生みの親、桜井博志会長は「単なる市場拡大が狙いではない」という。その真意は? 挑戦をし続ける日本屈指の酒蔵が掲げる酒造りの意義に迫る。
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