IT×エンタメで世界進出を目指す! | 株式会社abasaku 中野一誠|注目の経営者|SUPER CEO

企画力

IT×エンタメで世界進出を目指す!

株式会社abasaku

代表取締役社長 CEO

中野一誠

写真/十河 英三郎 文/松本 理恵子 | 2017.12.11

エンタメ番組と広告を掛け合わせ、ITを駆使して世の中に発信する株式会社abasaku。前回の取材から1年経った今、中野一誠社長の目には“世界”の2文字がくっきり見えている。

株式会社abasaku 代表取締役社長 CEO 中野一誠(なかの いっせい)

音楽短大を卒業後、電子音楽の音楽家を経て、夢だったお笑い芸人の道へ。2005年、大手芸能事務所養成所に入所、その後若手芸人として活動。2008年、広告業界に転向、最終的に大手広告代理店に常駐し、デジタルプロモーションのプロデューサーを務める。これらの経験を生かし、2016年4月、ネットの番組動画企画制作等を行う株式会社abasakuを創業。2017年8月、スマホアプリ「Flick!On!TV」(正式版)をリリース。

“エンタメ×広告”の手法をネットに

株式会社abasakuは、2016年4月にスタートアップ企業として創業。そのミッションのひとつは、エンタメを使った新たなIT広告ビジネスの開拓だ。

芸人などのタレントを起用して“人々が観たくなる番組”を制作するなかで、企業や商品サービスを自然なかたちで取り上げ、それをネット上で一般ユーザーに向けて配信する。この1年半の歩みと手応えを聞くと、「がっちり足固めができました」と自信を見せた中野氏。

「まず、アプリ開発では、8月24日にスマホアプリ『Flick!On!TV』の正式版をリリースしました。当日の記念イベントの様子は、多数のメディアに掲載していただきました。また、番組動画制作では、『Flick!On!TV』で流す番組の他、企業サイト内で配信される番組動画の企画制作(OEM)を新たに始めました。

我々のサービスを知った企業から、独自の番組コンテンツをつくりたいとのオファーがくるようになったためです。さらに、コンテンツをつくるだけでなく、エンタメ物を軸に集客から成果獲得までの全体プロモーションを行うエンタメ出稿のサービスも展開中です」

今年一年の取引先を聞くと、TV局や大手IT企業など有名どころがズラリと並んだ。他にも水面下で動いている重要プロジェクトが複数あるという。近々、大きなニュースが聞けるかもしれない。

世の中のトレンドは急速に動画コンテンツのネット配信化が進んでいる。abasakuにとって最高の追い風だ。

「組織面では、創業時5名だったメンバーが20名に増えました。番組制作やアプリ開発の技術者、統括プロデューサー、プロジェクトマネージャーなど優秀な人材が揃ったことで、番組制作からマーケティング、経営戦略の打ち出しまで、すべての面で準備が整いました」

大手の番組制作会社や広告代理店などで第一線で活躍していた人材が転職してくるケースが多いという。

「これまでも“エンタメ×広告”は地上波では行われてきましたが、その手法をネットに持ち込んだ点に新しさや将来性を感じてくれたのだと思います。実際、webマーケティングを考えながら、番組をつくって配信できる人材やノウハウを持った会社は他に見当たりません。

最近は大手から『一緒に面白いことをやらないか』と声が掛かることも増えてきて、業界内での認知度の高まりを感じます」

世界各国へと広げていく計画

スタートアップの準備段階となるシード期を終えて、来年からは次のステージへ。最初の目標は2020年の株式上場と高い。

「もともとグローバル会社を目指して創業しており、その一歩として来年からは東南アジアでの事業を展開します。 新興国はITインフラが整ってきており、スマホも普及しています 。

そこに我々の手法を導入すれば面白いことができると考えました。エンタメの文化は国それぞれなので、現地の企業と組んでやっていきます。これがうまくいけば、 世界各国へと広げていく計画です」

今後は、abasakuの 手法が世界にも通用するという実績を積み、数字で示していかなくてはならない。さらなる加速が必要だ。

「以前は私が一生懸命アクセルを踏んでいましたが、今は私が踏まなくても社員のみんなが踏んでくれます。私は方向を示しつつ、それを失速させないよう、経営者として一人前にならないといけません。今後は“面白い番組づくり”にこだわりつつ、経営者としても成長していきたいですね」
 

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