先代から受け継ぐ高い技術力と若いパワーで時代を勝ち取る | 株式会社セイクン 上野 晃|注目の経営者|SUPER CEO

技術力

先代から受け継ぐ高い技術力と若いパワーで時代を勝ち取る

株式会社セイクン

COO(最高執行責任者)

上野 晃

写真/芹澤裕介 文/松本 理惠子 | 2016.06.30

電気工事業を中心に新たなビジネスへと挑戦し「世の中になかった新しい価値提供を」という上野氏は、時代の先を見つめながら進み続ける。

株式会社セイクン COO(最高執行責任者) 上野 晃(うえのあきら)

名古屋出身。中京大学文学部卒業後、海外留学を経て父親が経営する株式会社セイクンに入社。2011年に同社のCOOに就任。DRM(ダイレクト・レスポンスマーケティング)を使っての集客を強化するなど改革を推進している。自社サイトと別に、シーケンサ専用サイト「シーケンサメンテナンス.com」や、避雷針工事専用サイト「避雷針工事.net」を開設し、新たな事業も展開。

株式会社セイクンは、ひと言でいえば“電気制御のエキスパート集団”。1983年の創業以来、高い技術力を武器に、電気設備の相談や提案から、実際の工事・施工、メンテナンス、トラブル解決、さらには点検、アフターフォローまで、顧客のあらゆる要望に応えてきた。

「昔は技術力さえあれば生き残っていけました。しかし、これからの時代は待ちの姿勢では弱いのです。自ら情報発信して、お客様に存在を知っていただかないといけません」

と語る上野代表。DRM(ダイレクト・レスポンスマーケティング)に力を入れ、自社のホームページの充実や、インターネットを活用しての顧客の新規開拓、より迅速なレスポンスの実現といった改革を行い、様々なサービスを組み合わせることで成果を出してきた。

また、避雷針の設置工事やシーケンサの修理等の専用サイトを設け、新たな事業も展開している。若き2代目が、先代からの武器を守りつつ、新たな挑戦を始めている姿は頼もしい。

既存の避雷針とは全く違う、新しい避雷針を軸に雷からのトータルプロテクトで市場の5%を狙う。

上野代表にはもうひとつ、改革を進めていることがある。それは会社の組織化だ。職人の世界は横並びで、それぞれが単独で動くことも多い。「ワザは見て覚えろ」という風潮があり、技術やノウハウのマニュアル化も進みにくい。

そもそも中小企業では、人材を育成する時間やコストの確保が難しい。それで多くの会社は即戦力となり得る中途採用をくり返すわけだが、それだとどうしても刹那的な補充にしかならず、“会社の財産”として人が残っていかない。

そこで上野代表は、あえて新人に絞って採用し、自社内でカリキュラムを設けてベテランのワザを継承していく仕組みを推進している。若手をリーダーに育て、チームとして体系的に動けるようにすれば、会社としての若返りが図れる。さらに、単独で動くよりずっと無駄が少なく迅速な対応が可能になるのだ。チーム作りの基礎ができれば、あとはチームの数を増やしていくことで、会社としての規模を大きくしていくことも可能となる。

【2021年には避雷針事業で市場の5%を獲得する】という目標を全職員の前で宣言した。目標の高さに驚く職員も多かったが、目指す地点が明確になったことで、やる気を見せる若手が増えた。また、これまで曖昧だった業務評価を点数化し、面談を通じて本人にフィードバックする取り組みも始める。

「会社への貢献を報酬にきっちり反映することでやる気に繋がります。社員が頑張りたくなる会社を作っていくのが、私の仕事ですから」

と、上野氏は目を輝かせる。会社のトップとして確かなビジョンをもち、常に前進する上野氏の背中は、職員たちの希望となる。

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vol.32

【SBIグループ】先見性が事業を切り拓く

SBIホールディングス株式会社 代表取締役執行役員社長北尾吉孝

1999年の創業以来、証券や銀行、保険などがネット上で相互に連携し合う、一大金融グループをつくり上げたSBIグループ。メガバンクの苦境やフィンテックの進化など、めまぐるしい時代の変化のなかで、「先見性」と「顧客中心主義」で事業を切り拓いてきたSBIグループが目指す、ネット金融業界の未来像に迫る。
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