サービス力

患者に寄り添う医療で深みと広がりのある経営を

医療法人社団彩祥会 中島皮フ科

理事長

中島 知賀子

写真/若原瑞昌 文/塚岡雄太 | 2016.01.29

赤羽の地で1997年に美容皮膚科を起業した中島理事長。“患者と寄り添う”ことにこだわった診療から生み出される経営の極意について聞いた。

医療法人社団彩祥会 中島皮フ科 理事長 中島 知賀子(なかしま ちかこ)

1994年、北里大学医学部卒業。日本医科大学附属病院での臨床研修を経て、双子を出産した1997年に「中島皮フ科」を赤羽で開業。患者さんに寄り添いながら、美しくなることのサポートを主眼に置いた美容皮膚科として診療を続け、患者さん第一をモットーにビジネスを展開している。

赤羽で唯一の美容皮膚科である「中島皮フ科」。第一線で患者と向き合う医師としても活躍する中島知賀子理事長は、クリニックの開業当時を振り返ってこう語る。

「臨床研修を修了してすぐ、双子の出産とほぼ同時に開業しました。子どもを育てるための時間が自由になりそうだったので、早く独立して開業したかったんですよね。皮膚科を選択したのは、他の診療科と違って患者さんを診てすぐに診断が出せるスピード感が気に入ったからでした。きっと、せっかちな性格なんでしょうね(笑)」

しかし、患者さんとの付き合い方を伺ってみると、その“せっかちな性格”は感じられない。

スギ花粉症、ダニが適応の舌下免疫療法が受けられる。この診療科目の広さも魅力のひとつだ。

「皮膚科の特徴として、慢性疾患や体質によって長く通院する患者さんが多いことが挙げられます。特に当院は美容を掲げているので、敏感肌やニキビができやすいことに悩んでいる方も多くいらっしゃいます。そんな患者さんの負担にならないように、保険診療を基本に長くお付き合いできる関係づくりを大切にしています」

この、患者さん一人ひとりと向き合って関係づくりをしていく経営方針が、中島理事長のビジネスの基本だ。ここから、次の一手が生まれていく。

「赤羽は人付き合いを大切にする、昔ながらの東京を感じられる街です。私たちも患者さんと密な関係づくりを自然にするようになります。なので、治療できれいになって患者さんに喜んでいただけることが何より嬉しいんです。もちろん、皮膚科診療だけが美容ではありません。さまざまなご相談をいただくうち、化粧品の販売やエステが始まりました。これからはメディカルダイエットや歯の美白もやりたいと思っているんです」

一人ひとりと真摯に向き合うことで需要を掘り起こし、次々とビジネスを生み出す中島理事長。そこには当然、強力なリーダーシップがある。

「私、やろうと思ったら突っ走るタイプなんです。だから、部下のみんなには驚かれることもよくあります。でも、そんな私をきちんと制してくれたり、時にはうまくコントロールしてくれるスタッフのおかげもあって、ひとつにまとまっていると思います。患者さんにきれいになっていただきたいという気持ちをみんなで共有できているのが良いのかもしれませんね」

患者さんと同じように、「スタッフとも向き合って関係づくりをすることが何より大切」と朗らかに笑う中島理事長。ビジネスの成功には経営者の人柄が重要である、という基本を改めて確認させられた思いがする。

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vol.38

一人ひとりの個性を伸ばして事業を拡大する

株式会社アースホールディングス

代表取締役CEO

國分利治

美容室業界は飲食業界と並んで浮き沈みの激しい世界。店舗数はコンビニの約4倍に上り、開店・閉店のサイクルも早い。そんななかで1989年の創業以来、安定した成長を続け、全国で約250店舗を展開するアースホールディングス。なぜこの会社は生き残り続け、業界有数のポジションを築くことができたのか。
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