商品力

無意識の痛みの原因行動を可視化 世界初の治療アプリを開発

浦西鍼灸整骨院

代表

浦西和士

写真/田村和成 文/中野祐子 | 2022.01.11

腰痛をはじめ、身体の痛みや不調を根治療法で改善し、悩める患者の駆け込み寺となっている浦西鍼灸整骨院。極め抜いた治療精度をさらに高め、患者のQOL向上、業界の活性化まで実現する世界初のアプリを開発した浦西氏にその思いをうかがった。

浦西鍼灸整骨院 代表 浦西和士(うらにし かずし)

1967年、大阪府生まれ。学生時代から鍼灸、柔道整復を学び、その後も日本、海外の治療法、人間の身体の仕組みを研究。約36万人もの患者と向き合った経験から症状に深く関わる「無意識の痛みの原因行動」を探究し、独自の根治療法の理論を構築。世界初となる「センサー連動型AIアプリドクノン」の開発に成功。近日リリース予定。

極めに極めた根治療法で身体の根本から痛みを治す

二足歩行ゆえの人類の弱点といわれる腰痛。痛みをはじめ、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症といった症状を発症すれば日常生活に支障を来す恐れもある。浦西鍼灸整骨院の代表、浦西氏は、腰痛を中心にさまざまな症状の治療を行い、およそ36万人もの臨床を経験。現在も最新治療の研究を欠かさない。

「鍼灸整骨を志事とする者として、人間の身体の仕組みと治療法を追究し続け、日本はもとより、東洋医学の起源の中国の治療法や国内のさまざまな治療法を修得しました。自己研鑽の費用は2000万円を優に超え、もう計算は止めました」

浦西氏が目指すのは「生涯調子のいい身体の獲得」。痛みの一時的な緩和ではなく、根本から身体を良くする根治療法を行う。

若い頃は繁華街で道行く人を見て観察力、判断力を鍛えた。「あまりにもクセのある方には声をかけてしまい、怪しまれたこともありました」と話す浦西氏。

「人間の活動は、およそ97%が全自動。どちらの脚からズボンを履くか、歩行時にどの足指に体重を乗せているか、大半の人は理解していません。なので『最近、引力重力を感じてますか?』と質問しても答えが返ってきません。ただ、こういった無意識の行動や生活習慣が蓄積されることで身体が偏り、引力重力で圧縮され、歪み、やがて痛みが発生します。この『無意識の痛みの原因行動』を問診や触診で突き止めて的確に治療、さらに原因行動の改善指導を行い、痛みの消失、そもそも痛みを発生しない身体へと導くことが根治療法なのです」

世界初のアプリで痛みの原因を解明、日々快適に

電気刺激で筋肉を緩めて痛みを軽減・消失させるハイボルト検査治療機器、腰椎や骨盤を正しい位置で支えるインナーマッスルを増強させる複合高周波EMS、骨格を正しい位置に矯正するトムソンテーブルといった、テクノロジーも有効活用している浦西氏。根治療法では患者自身が原因行動を理解・意識し、改善に取り組むことも重要だという。

「身体に染みついた行動や姿勢の改善も、原因行動の検査や判断もそう簡単ではありません。私が患者様一人ひとりに密着して日常生活を観察すれば、原因行動がわかるのですが、それは無理な話。何かいい方法はないか思案するなかで、私の役割をAIに託し、患者様をいつでもどこでも観察できるアプリをつくればいいと思ったのです」

さっそくIT系メーカーを調べ、片っ端から開発を依頼するが、門前払いの連続。それでも患者を救いたい、根治療法に役立てたいと諦めなかった結果、浦西氏の思いに共感するメーカーにめぐり会う。

構想7年。AIやセンシング技術の飛躍的進化もあって、ついにセンサー連動型AIアプリ『ドクノン』が完成。近日リリースが決定した。

『ドクノン』の試作品を操作する浦西氏。アプリのUIと、患者の身体に装着するセンサーについては着用感が良く、邪魔にならないサイズに徹底的にこだわったと話す。

「名称の『ドクノン』は医者要らずの意味です。仕組みとしては、身体の所定の位置に複数のセンサーを装着して普段通り生活すれば、日々の行動や姿勢を測定し、『ドクノン』のアバターに表示。身体の歪みや偏り、負荷が一目でわかり、有効な治療に活用できます。しかも、センサー装着中に痛みの原因行動をとってしまうとアラートで通知するので、自発的な改善も促進できます。さらに、その方に必要なリハビリ方法についての動画も、指定した時間にお持ちの端末へ分かりやすく配信されます」

昨今、活動量などを測定するウェアラブルは浸透しているが、無意識の行動・姿勢を“見える化”して、痛みの原因行動の検査・治療・改善に活かすアプリは世界初登場。自身が経営する2つの治療院で治験後、国内に約10万ヵ所、海外にも多数ある鍼灸整骨院やトレーニングジムに普及していく予定だ。

「実は腰痛の8割以上は原因不明といわれているのですが、『ドクノン』を活用すれば、解き明かせるはず。また、鍼灸整骨業界全体の治療精度向上や活性化も図るアプリになると自負しています」

『ドクノン』は随時バージョンアップし、スポーツのフォームの改善への活用など、多様な展開も視野に入れる浦西氏。「人類の腰痛を無くす」という壮大なビジョン達成にも突き進んでいく。

SUPER CEO Back Number img/backnumber/Vol_54_1641465716.jpg

vol.54

「0次流通」から始まる商流の革新

株式会社マクアケ

代表取締役社長

中山 亮太郎

1次(小売)でも2次(中古)でもない、製品が一般市場に出る前のテスト販売の場「0次流通」に特化した「Makuake」は、開発資金や初期のPR力を求める小規模事業者だけでなく、大手企業まで巻き込んだ一大市場を形成。既存の商流に大きな影響を与え得る事業はいかにして生まれたのか、背景にある壮大なビジョンに迫る。
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