株式会社アクア
代表取締役
宮﨑涼太
写真/芹澤裕介 文/竹田 あきら(ユータック)動画/ロックハーツ | 2020.03.10
株式会社アクア 代表取締役 宮﨑涼太(みやざきりょうた)
1981年生まれ。名古屋商科大学卒業後、地元磐田の工場勤務、大手メーカーの営業などを経て、2012年に合同会社AQUA SOLを創業。当初は営業代行をメイン事業に据え、大手飲食メーカーの営業の代行業務を担当。その後、不動産広告業、エネルギー事業における不動産仲介を経て、社名を株式会社アクアに変更。現在の個人向けの不動産売買仲介にいたる。
「良い不動産を手に入れるポイントは、良い人に出会うことです」
静岡県浜松市で不動産仲介フランチャイズ「ハウスドゥ!」を運営する宮崎涼太代表は、不動産の物件選びのコツをひと言でそう表現する。
家を買うのは、人生の大きな買い物=決断である。だからこそ、信頼できる人から買うことが大切なのだ。自社の儲けだけを考えて「家を売る」担当者ではなく、顧客を第一に考えて理想の家探しの「サポート」をしてくれる不動産業者に出会えると、マイホーム探しは半分成功したようなもの。
「当社ではスタッフの“人間力”を重視しています。利他の心・知識(サービス)・人間性をキーワードに、損得勘定で動くのではなく、お客様のために動く。そして、不動産を扱うスペシャリストとして日々勉強・向上に励み、お客様に圧倒的ナンバー1のサービスを提供する。ただ能力を付ければ良いというわけではなく、常に“人間力”の向上を心がけています」
本当の顧客中心主義を実践するため、アクアでは以下の理念を掲げている。
「一緒に働く仲間の物心両面の幸福を追求し、『人として』を根本にお客様の笑顔づくりに貢献する」
「当社では、社員のことを仲間と呼びますが、その仲間の周りには『家族』『友人・知人』『社会』が存在しています。仲間が輝くと、一緒に暮らす家族を元気にし、周りを取り巻く友人・知人、あるいは社会にとても良い影響を与えます。仲間の物心両面の幸福追求は、周り巡って世の中のためになると考えているんです」
顧客と仲間、そして宮﨑代表が大切にしているものが、もうひとつある。それは「地域」だ。
「常に社会貢献を心がけ、地域を元気にする活動にも参加しています。例えば、アクアでは粗利の5%を社会貢献に使うと決めているのですが、現在は、静岡市にある『NPO法人静岡市里親家庭支援センター』に寄付しています。そして、里親家庭支援センターが主催する『お仕事フェスタ!』に不動産屋を代表して参加しています。子どもたちが将来の進路を決めるため、実際に仕事をしている人から話を聞いて、仕事を体験できるイベントです」
顧客と仲間を大切にし、地域・社会に貢献する宮﨑代表。今後もビジネスと社会貢献の両面で事業を拡大していく方針だ。
「ビジネスでは、住宅販売に加えて、事業用地の取得、工場や倉庫の建設に関するコンサルティングを手がけていきたいと考えています。静岡県は大手メーカーの工場が多く、中でも浜松はホンダ、スズキ、ヤマハなどが生まれた工業の町ですからね。そして、社会貢献では『子ども食堂』をオープンしたいです」
家を「売りたい」側と「買いたい」側。アクアはその両方から支持される、地域になくてはならない不動産屋。事業も社会貢献も「人として」を根本におくその理念が、ビジネスの成長の土台をつくり、関わるすべての人たちの幸福を実現するのだろう。
静岡県浜松市のシンボル「アクトタワー」。このタワーも含め、街は建物ありきで成長と発展を遂げてきたが、それは何れも人によって成されてきたこと。これからも浜松の未来を想う不動産屋として、アクアは「人として」に拘り続ける。
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