Club Jardin 一条みすず|注目の経営者|SUPER CEO

サービス力

おもてなしと統率力で目指すは“会いたい”日本一

Club Jardin

オーナーママ

一条みすず

写真/戸高慶一郎 文/森脇美奈(CR) | 2015.06.10

九州最大の歓楽街・中洲にある高級クラブ「Club Jardin」で、オーナーママを務める一条みすずさん。圧倒的な指名数を誇る人心掌握術や、店を経営するうえでのポリシーを聞いた。

Club Jardin オーナーママ 一条みすず(いちじょう みずず)

長崎県出身。高校在学時の3年間、飲食店でホールのアルバイトをして接客の面白さを知る。高校卒業後、パチンコ店のカウンターで接客業務を経験。23歳の時に中洲に舞台を移し、3軒のお店で売れっ子ホステスとして活躍したあと、2016年3月11日に自身の店「Club Jardin」をオープン。

約3500軒もの飲食店やクラブが軒を連ねる、九州最大の歓楽街・中洲。人気クラブ「club アトリエ」でママを任され、指名数も店で群を抜いていた一条みすずさん。2016年3月、念願だった自身の店「Club Jardin」をオープンさせた。10年前にこの業界に入って以来、独立を目標としていたそうだが、開店準備を始めたのはなんと2015年12月。

「風営法や営業の許可取り、カラオケや有線放送の手配など、想像以上にやることが多くて、“ここまで大変なの!?”と思いながら、ひとりで動き回っていましたね」。みすずさんのこの行動力が身を結び、わずか4カ月で見事オープンにこぎつける。40坪の店内に10テーブルが設けられたこの店舗には、もうひとつ別の思いが。

10テーブルを設ける40坪の店内。落ち着いた雰囲気が漂い、プライベートはもちろん接待での利用にも最適

「サラリーマン金太郎というマンガに登場する末永美鈴という人物が大好きで、みすずという名前はそこから拝借しました。彼女が経営しているお店がジャルダンで、いつか自分のお店をもったらこの名前にしようと決めていたんです。うちのモットーは、全員でお客様をおもてなしすること。『この方はあの子のお客様だから関係ない』ではなく、Club Jardinに来てくださった方はみんなのお客様。全員でお客様のことを覚えて、楽しんでいただこうというスタンスです」

「家族みたいな存在」だという約30名のスタッフを、細やかな配慮で見事にまとめあげる。

「自分のことだけではなく、全体を見ないといけないので大変。でも、スタッフがすごく頑張ってくれて、逆に助けられているんですよ。『ママが好きだからここで働いているんだよ』と言ってくれて、本当にありがたいですね。心掛けているのは、スタッフにも誠心誠意、接するということ。挨拶は必ず一人ひとりにしているし、もちろん女の子から相談を受けた時はしっかり話を聞いてあげています。ただ、助言はしますが、怒ることはありません。教育係などお店のマネージメントは、ボーイのスタッフに任せているんですよ。お店をうまくまわすには、ボーイの存在が重要。だからこそ彼らには、期待を込めるという意味でキツく注意することもあります。もちろんその後は、ご飯に誘ってちゃんとフォローしていますよ(笑)」

北は北海道、南は沖縄まで全国にたくさんの顧客をもつみすずさん。指名数を増やし続ける秘訣は、最初の出会いを大切にすること。そして、ありのままの自分で接することだと語る。

「お客様からよく『営業のメールが少なすぎるよ』って怒られちゃうんです(笑)。だけど営業は、あくまでも忘れられないようにするもので、大切なのは最初の出会いだと思うんですよ。私は、素をさらけだして、身の丈にあった話しかしないようにしています。知らないことは正直に言って、教えてもらうようにしているんですよ。知ったかぶりをしても、どこかでボロが出ると思うんですよね。そう思いながら会話を通じて『お客様が何を求めているか?』というニーズを見極め、心から楽しんでもらえるように最大限の力で接しています。他にも、食事の約束は社交辞令にはせず、必ず守ります。そういう基本的なことの積み重ねが、何よりも大事だと思っています」

学びの年だった2015年に対して、2016年はチャレンジの年。それ以降のビジョンも、明確に描いている。

「自分のお店をもつというチャレンジは達成できました。ただ、継続できなかったら意味がないので、一日一日を大切にして全力で頑張っていきます。将来的には、中洲に3店舗くらいお店をもちたいですし、できることなら東京にも進出したいです。まだお店を始めて少ししか経っていませんが、目標は大きくもっています。これからも慢心せずに、接客を極めていきたいです」

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vol.24

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