企画力

海外志向で100%の真価を探求 3Dホログラムを世界の日常へ

株式会社ネクシィーズ・ワンダーウォール

代表取締役

藤原一秀

写真/芹澤 裕介 文/竹田 あきら(ユータック) | 2020.04.10

独自の3Dホログラム技術で映像演出などを手掛けてきたネクシィーズ・ワンダーウォール。より大きくビジネスを展開させるため、2020年は再び海外に標準を絞るという代表。新たなステージに向けた戦略とビジョンを聞いた。

株式会社ネクシィーズ・ワンダーウォール 代表取締役 藤原一秀(ふじわら かずひで)

元々はテレビやCM業界のプロデューサー、ディレクターである。その後、さまざまな業界でもスキルを磨き、2016年初期には独自の3Dホログラム技術を韓国と共同開発し、どこの国よりも早くに世界へ拡散した経歴をもつ。日本国内における3Dホログラム演出の代表チームをリードし、世界的にもパイオニアになるべく、各国の実績を積み上げていっている。現在は「ホログラマー」と自身で名乗っている。

エンタメだけでなく企業のプロモーション活用に

「きゃりーぱみゅぱみゅ」や「でんぱ組.inc」といった有名アーティストとコラボし、数万人規模の会場でステージ演出を担当してきた代表。エンタメ分野で最先端3Dホログラム「ワンダーシステム」を活用し、従来の映像表現を越えたリアルな3D映像を提供してきた。

「3Dホログラムの技術はSF映画などで使われているように、新しい技術ではありません。しかし、従来の3Dホログラムは高いコストを要し、ステージでの演出や企業・自治体のイベントでおいそれと使えませんでした。当社の独自技術である『ワンダーシステム』を使えば、専用のスクリーンあるいは特殊フィルムを張ったガラスに、プロジェクターだけで簡単に3Dホログラムを浮かび上がらせることが可能です」

執務室の縦横2メートルほどのスクリーンに映し出された映像。自由自在に動き、まるで本物がそこに存在しているかのようなリアリティさがある。

テレビCM制作会社を経て映像ディレクターとして独立し、フリーランスの立場でテレビCM、ミュージックビデオ、ウエディングなど幅広い映像のプロデュースとディレクションを手がけてきた経歴を持つ代表は、企画から音声・照明・スタイリスト・ヘアメイクといったスタッフ手配を含めた撮影、編集までをワンストップで提供できる。

「ワンダーシステムとは、特殊スクリーンと映像コンテンツ制作、ハードウェアとソフトウェアを一手に引き受けられることで、それが当社の強み。サービスをパッケージ化して柔軟に提供することで、エンタメ業界でしか使われていなかった3Dホログラムの技術をビジネスの世界や日常にも浸透させたいと考えています」

2019年には、イタリアの有名スポーツカーメーカー、ランボルギーニ社の新車発表イベントで、代表はワンダーシステムを使ってステージ演出を担当。実寸大の新車を3D映像で投影した後に、本物が登場するという仕掛けで好評を博した。

ランボルギーニ社の新車発表イベントにて、臨場感のある演出で会場を沸かせた。

「性に合うのかもしれない」

「2018年にネクシィーズ・グループの一員となり、国内のユーザーをターゲットに事業を展開してきましたが、2020年からは再び海外で活動したいと考えています。国内の企業や自治体などは、新しい技術や表現に消極的なところも多く、実力や実績よりもブランド力を求められます。ならば、海外で成功させてブランド力を強化し、逆輸入のような形を狙った方が日本で3Dホログラムが受け入れやすくなるのではないでしょうか」

代表は海外という大きなフィールドが性に合っている。過去にも、海外で3Dホログラムの技術で仕事をしてきた実績がある。世界中で人気の米オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」に、マジシャンと3Dホログラムを融合させたショーで出場し、準決勝まで進んだ。そのほかにも、UAEのドバイで開かれたハラール認証式にて、世界最先端の映像演出も手掛けた。

アジアでビジネスを展開するために英語以外の言葉も習得中。勉強方法は現地の人との交流。身振り手振りでコミュニケートするうちに言葉を覚えるという。

「海外の人は当社の事業に大きな関心を寄せてくれます。そして何よりもその関心がビジネスにつながります。私はクリエイター気質なもので、自由に映像コンテンツを制作させてくれる海外クライアントとの方が協業しやすい側面もあり、2020年は海外展開を進める年にしたいと思っています」

留学経験もある代表は、アメリカやUAEなど海外に豊富な人脈を持っており、2020年に入ってからは頻繁に東南アジアへ足を運んでいる。3Dホログラムを日本に普及させるための再・海外進出戦略。2020年の代表の動きに注目だ。

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vol.44

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代表

相川佳之

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