サービス力

日本を代表する食文化 らー麺とお米を世界に

株式会社ヒカリッチアソシエイツ

代表取締役

髙橋夕佳

写真/若原瑞昌 文/井上真規子 | 2015.02.10

32歳にして3人の子どもを持ち、同社の代表取締役も務める高橋社長。ラーメン店経営に加え、コシヒカリの販売事業も開始。そのパワフルな素顔に迫る。

株式会社ヒカリッチアソシエイツ 代表取締役 髙橋夕佳(たかはし ゆか)

1982年10月生まれ。新潟大学教育人間科学部卒業後、東証一部上場の不動産会社に入社するも、育児に専念するため半年で退社。2011年4月に株式会社高い樹食研(現ヒカリッチアソシエイツ)を設立。2012年7月「らー麺たかぎ」開業。2013年8月に、コシヒカリの販売業開始。2015年2月「焼きあご塩らー麺たかはし」を開業。

学生時代から、世の中の役に立つことをしたいという強い思いを抱いて23才で不動産会社に入社した高橋社長。キャリアを積もうと意気込んでいた矢先に、新しい命に恵まれた。

「いずれ来る子育ての時期が想定外に早まっただけ。人生のうち、数年間は子どもと濃い時間を過ごしても、20代での社会復帰は十分間に合う!と即座に人生計画を作り替えました」

それから3人の子どもに恵まれ、高橋社長が28才になった2011年、株式会社髙樹食研(現ヒカリッチアソシエイツ)を設立。夫が好きで一緒に食べ歩きをしていたラーメンにヒントを得て、まずは関東にないタイプのラーメン店を始めようと事業計画を立てた。

今でも、お店に立って腕をふるうこともあるそう。店の自慢は塩らー麺。

「ところが銀行からの融資も物件の審査も実現せず、起業から1年もの間、売り上げがまったく立ちませんでした。無給状態が続き、派遣で生計を立てていたころ、低コストで出店できる茗荷谷のラーメン居ぬき物件に巡り合いました。ようやく2012年に『らー麺たかぎ』を開業し、第一歩を踏み出せたと思いきや、そこから半年間さらに赤字が続いて。今だから言えますが、子どものおむつさえ買えない状態にまで追い詰められたんです(笑)」

3人の育児に加え、ここまでの苦労をしても諦める選択肢を選ばなかったのは、「必ず事業展開して、会社を大きくする」という目標があったから。今の苦労は夢への通過点に過ぎない、という強い決意が髙橋社長をひたむきに邁進させた。

そこから、茗荷谷という土地柄に合わせたメニュー構成や、味づくりなど、従業員と試行錯誤を繰り返す。辿りついたのは焼きあご(トビウオ)を使用した奥深い塩らー麺。そこに選べるご飯物(ちゃーしゅー丼など)をお得なセット価格で提供した。

もちろんお米は地元新潟の農家直送コシヒカリ。これが功を奏し、『らー麺たかぎ』の経営は軌道にのる。2013年には、コシヒカリの販売事業も開始。2015年の2月、念願の大都市“新宿”への移転が決定した。

「これも通過点に過ぎません。現在、若くて意識の高い人材を積極採用しています。『夢はあるけど資本が無い』という人が、チャレンジできる社風を築きたいんです。まさに若い頃の私が求めていたように。飲食店の新ブランドを立上げたり、日本の“食”をテーマに海外へ進出したり、そんなチャレンジし続ける文化をつくることが私の使命だと思っています。現代は技術が発達し、IT産業がもっとも勢いを持っています。けれどその一方で、飲食業のような人の手でしか生み出せない価値というものも相対的に重要度を増していくと思っています。私たちは、そうした分野を軸にして、世の中の役に立つ、日本を代表する企業に成長できたらと考えています」

華奢な体と愛らしい容姿からは想像もつかないパワーが漲る髙橋社長。これからの躍進が楽しみだ。

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